平川小でラオスとオンライン交流 昨年度在籍、帰国の児童と【山口】
平川小(山本純也校長、888人)で7日、2年生ら60人と昨年度同校に在籍していたラオスのポンスントン・カンニャパさん(8)がオンラインで交流し、国が違っても変わることのない友情を確認した。 ポンスントンさんは、政府系銀行に勤める父の山口大留学を機に家族4人で来日し、同校1年2組で1年間学んだ。 国際交流室で、オンラインビデオ通話を介してラオスと通信をつなげて実施。クラス替えがあったため、授業ではなく昼休みに希望者を募る形で行われた。 画面上で互いの顔が見えると、ポンスントンさんが日本語で「みんなと会いたいです」と伝えた。質問タイムでは児童たちが次々と手を挙げ、好きな花や動物を尋ねた。ポンスントンさんは笑顔で「バラ」「ライオン」などと日本語で回答。学校の授業の科目に関する質問では、ラオスでも日本と同じように国語や算数、書写があることに驚いていた。 ポンスントンさんの母、チラパさんがカメラを回して家の様子を見せると、異国の家の様子に「お城みたい」と声が上がった。最後は互いに手を振り合って別れを惜しんでいた。 渡辺芽依さん(2年)は「元気な姿が見られてよかった。また会いたい」と話した。 同校は山口大の留学生の子どもが通学することから、外国人児童の転入出が多い。現在はインドネシア、アフガニスタンなど計7カ国の13人が在籍。帰国した児童とのオンライン交流は、世界で通用する国際感覚を磨き、広い視野を持ってほしいと2021年度から実施している。