税務署から届いた「扶養控除等の是正」通知…息子の「バイト代」のせいだと思いますが、どうすればいいですか?
年末調整も終わったあとに、「扶養控除等の是正」の案内が届くケースがあります。これは、年末調整後に扶養に入っていたはずの方が基準を満たさなくなり、扶養から外れていた場合などに送られる通知です。 扶養控除の是正通知が来たら、勤めている会社へ「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出するか、自分で確定申告をして修正申告を行います。 もし年末調整後に子どもが扶養から外れることが判明し、扶養控除の是正が必要となると、納める所得税額が多くなります。年末調整の申告時に間違いがないかチェックしておきましょう。 今回は、扶養控除等の是正とは何か、また年末調整後の修正方法などについてご紹介します。
扶養控除等の是正とは?
納税者本人が誰かを扶養している場合、扶養している人数や扶養している方の年齢に応じて受けられる控除が扶養控除です。扶養していると判断されるためには、扶養されている方の所得が基準以下の必要があります。 扶養されている方の所得が一定基準を超えたりして扶養控除の人数が変わった場合に、送付される案内が「扶養控除等の是正」です。扶養控除の是正では、年末調整が終了したあとに扶養している方が控除から外れることが判明した場合などに、修正が求められます。 ■年末調整後に扶養控除の修正が必要な理由 年末調整が終了したあとに是正の通知が来る理由は、扶養控除の判断は12月31日時点の状況で判断されるためです。 年末調整は、基本的に12月31日よりも前の12月最後の給料が支給される日に行われます。そのため、会社が提出する書類は年末調整時点での情報を基に作成、提出されたものです。 例えば、その年は息子がバイトを頑張りすぎた結果、扶養している方の年末調整が終わったあとに息子の年収が扶養控除の範囲を超えたことが判明したとします。すると、年末調整は息子が扶養から外れていない状態で提出されているため、税務署側から本来の税額に修正が必要として扶養控除の是正が送られる可能性があります。 扶養控除から子どもが外れると、控除がなくなるため増えた分の所得税の納付が必要です。また、条件を満たさず、扶養している人数が変わった場合にも、扶養控除等の是正の通知が来るケースもあります。