今季退任でも「いい形で来年につなげていかないと」、鬼木監督が垣間見せたACLEへの責任感
[11.5 ACLEリーグステージ第4節 川崎F 3-1 上海海港 U等々力] 鬼木達監督の退任発表後、川崎フロンターレは未勝利が続いていたが、公式戦4試合目でようやく白星を手にした。指揮官は試合後の会見で「退任というものを発表した後で勝てないというのが、自分も心苦しかった」と本音を明かした。 【写真】影山優佳さんが撮影した内田篤人氏が「神々しい」「全員惚れてまう」と絶賛の嵐 先月16日、川崎Fは鬼木監督の契約満了による今季限りでの退任を発表。2017シーズンからの8シーズンで7つの主要タイトルを獲得し、黄金時代を築いた指揮官が去ることになった。 今季はすでに無冠が確定。それでも選手たちは指揮官のために勝利を求めたが、結果につながらず。鬼木監督の退任発表前から続く未勝利は今月1日のJ1第35節・鹿島アントラーズ戦で5試合となっていた。 公式戦6試合ぶり、最後に勝利してからちょうど1か月ぶりの白星。鬼木監督は「熱量を持ってやっていても勝てない試合が続いていたので、今日の勝利は嬉しく思っている」と安堵の表情を浮かべる。特に、ACLEで勝った意味を強調した。 「いい形で来年につなげていかないといけないという、自分の中で使命感もある」。ACLEはシーズンをまたぐため、自身の悲願であったアジア制覇を見届けることはできない。だからこそ指揮官、選手たちの思いは強い。「昨日今日のミーティングでそういう思いは伝えていた。そのなかで今日の勝利。スタートから気持ちが入っていたことがうれしかった」。クラブの未来につなげるために、ひとつでも多くの白星を手にするつもりだ。