金沢学院大附と遊学館が決勝へ 県高校サッカー 星稜、鵬学園敗れる
第103回全国高校サッカー選手権県大会第8日(26日・金沢ゴーゴーカレースタジアム=北國新聞社など後援)準決勝が行われ、2試合とも延長、PK戦にもつれる激戦となった。金沢学院大附が4連覇中の星稜に1―1からPK4―2、遊学館が今夏の県高校総体覇者の鵬学園に2―2からPK5―3で勝利し、決勝に進出した。 【写真】【遊学館―鵬学園】同点に追い付くPKを決めた遊学館の佐藤 金沢学院大附は6年ぶり、遊学館は7年ぶりの決勝進出となる。いずれも初優勝を懸けて戦う。 金沢学院大附は前半、パスをつないで中央から攻めるが得点に結び付かず、星稜はボール奪取から素早いサイド攻撃を展開した。29分、先制したのは星稜だった。MF丸山京佑の浮き球にMF北方陽己が頭で合わせ、ゴールに流し込んだ。 対する金沢学院大附は後半開始直後、左サイドから攻め込んだMF油野瑛斗のパスを受けたMF今鷹陸が左足でゴール右隅に決めた。その後、延長戦でも決着が付かずPK戦へ。後攻の星稜が2人外すと、金沢学院大附は4人が決めた。 今鷹は「夏に厳しい練習をしてきて、メンタルがきつい場面でも力を出せた。決勝では自分たちの磨いてきたパスサッカーを出し切って勝ちたい」と話した。 遊学館は後半7分にMF李孝樹のゴールで先制したが、同29分にFW山田春斗のPK、30分にMF猪谷悠太の得点で鵬学園に逆転される。 後半は苦しい展開が続いたが、粘り強く戦うと38分にPKを獲得。このチャンスをMF佐藤凜太郎が決めて土壇場で追い付いた。PK戦では4人目で失敗した鵬学園に対し、5人連続で成功し、夏の高校総体で敗れたリベンジを果たした。 主将の佐藤は「負けちゃうかもと思った瞬間もあったけど、チームメートと声を掛け合ってPKにつなげられた。歴史を変えるためにも歯を食いしばってあと一つ戦いたい」と語った。 決勝は11月2日午後0時5分から、金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われる。