斎藤文夫氏が死去、96歳 元自民党参院議員
元自民党参院議員で浮世絵コレクターとして知られる斎藤文夫(さいとう・ふみお)氏が29日夜、川崎市川崎区の病院で死去した。96歳。川崎市出身。通夜・告別式は未定。 【写真】自伝出版記念祝賀会で鏡開きに臨む斎藤文夫氏(中央)。左は小泉元首相=2017年5月、横浜市内のホテル 慶応大卒。藤山愛一郎外相(当時)の秘書を経て1963年から県議を5期務め、81年に74代県議会議長に就いた。86年から参院議員を2期務め、商工委員長、通産政務次官などを歴任した。 芸術への造詣が深く、2001年には収集してきた浮世絵を無料公開するため、自宅を改造して「川崎・砂子の里資料館」を開館。16年に休館したが、後に川崎市が川崎駅前に開設した「川崎浮世絵ギャラリー」の名誉館長に就いた。 川崎市や県の観光協会会長を歴任し、文化芸術を活用した地域振興、国際交流など神奈川の文化発展に貢献。04年に国土交通省から「観光カリスマ」に選ばれた。13年に神奈川文化賞、今年7月に川崎市の特別市政功労賞を受賞した。
神奈川新聞社