小田凱人、世界4位を下して金メダルに王手!単複で銀メダル以上確定[パリパラリンピック]【テニス】
小田凱人が単複で銀メダル以上を確定させる
現地9月5日、「パリパラリンピック」(フランス・パリ)男子シングルス準決勝が行われ、第2シードの小田凱人(東海理化)が、第4シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)を6-2、7-5で下して決勝に進出。また、三木拓也(トヨタ自動車)と組んで決勝に進んだ男子ダブルスもあわせて単複で銀メダル以上を確定させた。 【動画】小田凱人が単複で決勝進出!シングルス決勝への切符を手にした瞬間 今年の全豪オープンと全仏オープンを制すなどすでにグランドスラム4勝を挙げている小田。初めてのパラリンピックとなった今大会では、1回戦でベン・バートラム(イギリス)を6-2、7-6(4)、2回戦でダニエル・ロドリゲス(ブラジル)を6-0、6-1で下し8強入り。準々決勝では、東京パラリンピックで銀メダリストのトム・エフベリンク(オランダ)を6-4、6-1で撃破した。 勢いに乗る18歳は、準決勝で今大会と同会場で行われた全仏オープン決勝で破っている世界4位のフェルナンデス(アルゼンチン)と対戦。第1セット、最初のサービスゲームでブレークを許したものの、サーブが不安定なフェルナンデスにリターンからプレッシャーをかけ続ける。直後の第3ゲームでブレークバックすると、その後も積極的に攻撃を仕掛けて、自ら流れを引き寄せた。小田は、0-2から6ゲームを連取して第1セットを奪った。 第2セットでは先にリードしながら、フェルナンデスのパワーテニスに苦戦をした場面こそあった小田。セット終盤の第11ゲームで4度目のブレークに成功する。サービング・フォー・ザ・マッチの第12ゲームでは2本のブレークポイントをしのぎ、攻撃的なスタイルを貫いてストレートで勝利を飾った。 三木と組んだ男子ダブルスでも決勝に進出している小田は、日本人男子としては初めて単複で決勝に進出。金メダルに王手をかけた。 決勝では第1シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス)と対戦。直接対決では7勝8敗で負け越しているものの、今季は6度対戦して4勝を挙げている。昨年のツアー最終戦「NEC車いすテニスマスターズ」やグランドスラム決勝など、大舞台での強さを発揮しライバルであるヒュウェットを破ってきた小田。今大会でもその勝負強さを見せてくれることを期待したい。
Tennis Classic 編集部