“ナカさん”役のベンガルが語る『あぶない刑事』の思い出「僕が恭兵さんのダミーに」
◇舘さんと恭兵さんは「年齢を超越している」 ――舘ひろしさんと柴田恭兵さんの派手なアクションは、今作も健在です。お二人と同世代のベンガルさんは、タカ&ユージの勇姿をどのようにご覧になられていますか? ベンガル:最初は“よくやるな……”と思ったけれど、二人ともまだしっかり足も上がっているし、昔と全くスタイルが変わらない。とにかく「すごい」の一言ですよ。舘さんは74歳、恭兵さんは72歳なのに、あの頃と同じようにバイクに乗ってショットガンを撃つんだから、「年齢を超越している」といっても過言ではないよね。 ――今作では、ほとんどの皆さんが警察を退職していますが、ナカさんはどんな毎日を過ごしていると思いますか? ベンガル:それは僕も知りたいね。『あぶない刑事』という作品は、家庭的な雰囲気がある人がほとんどいないから……。タカやユージも家庭で過ごしている姿なんて全く想像ができないし、兄弟や両親のエピソードが出てきたことすらもない。温っちゃんや(木の実)ナナさんも同じで、ストーリーのなかに家庭的な人がほとんど登場しないんです。 さっきの話にもつながるけれど、『あぶない刑事』の登場人物は、現実の世界には絶対に存在しないような人ばかりだから、わざわざ自分とは別のキャラクターを作ることなんてできないと思う。だからこそ、自分の個性がそれぞれの役柄にそのまま反映されているところがあるんじゃないかな。 ――最後になりますが、作品を心待ちにされている皆さんへのメッセージをお願いします。 ベンガル:今作はこれまでの『あぶない刑事』ではあまりなかった、女性や親子の良い話が入っていて、素晴らしいドラマに仕上がっていると思います。これまでのように犯人を捕まえるストーリー以外の部分にも注目して、たくさんの皆さんに楽しんでもらえたらうれしいです。 (取材:白鳥 純一)
NewsCrunch編集部