1回無死、日本ハム・万波に先制ソロを浴びるモイネロ（撮影・栗木一考）

【名物記者コラム/#好球筆打】 　◆ソフトバンク3―6日本ハム（3日、みずほペイペイドーム） 　9月3日はホークスにとって非常に縁の深い日だ。1977年の同日、王貞治球団会長が巨人時代に通算756号本塁打を放った日で、当時の米大リーグ記録を持っていたハンク・アーロンの通算本塁打数を塗り替えたことから「ホームラン記念日」とされる。 ■さすがすぎる周東佑京のスーパーキャッチ、グラブに入った瞬間を激写【写真】 　そんな日にふさわしく、試合は一発で幕を開けた。といっても後攻めのホークスにしてみれば最初の打者の一発は相手の得点を意味し、痛恨以外の何ものでもない。 　王会長も見つめる中、チームを勢いづけたのは日本ハムの1番の万波だった。被弾したのは有原航平とともに先発の柱でもあるモイネロだ。2ボール1ストライクからの4球目を左翼席へ運ばれた。これで調子が狂ったモイネロは初回だけで5失点し、3回にもソロ本塁打を浴びて降板した。 　自己ワーストの6失点とこれまで見られなかった乱調に、試合後の王会長も困惑顔だった。「しゃあない。立ち上がりは難しいんだ。スイスイと1アウト、2アウトを取れたらいいんだけどね」。自軍が打ち勝っていれば気分も違っただろうが、苦笑いを浮かべるしかない敗戦となった。 　前回、敵地での日本ハム戦では大黒柱の有原が6回5失点と苦しみ、今季対戦成績も0勝2敗、防御率は4.11まで悪化させた。短期決戦での対戦も見込まれるだけに、少々不安を残した。（石田泰隆） 【#OTTOホークス情報】