やまぐち号、今シーズンはSL「デゴイチ」復活へ JR山口線の観光列車
JR西日本中国統括本部は、JR山口線の観光列車「やまぐち号」の今シーズンの運行について、デゴイチの愛称で親しまれる蒸気機関車(SL)D51が先頭を走る形に戻し、早ければ5月ごろに開始する見通しを発表した。昨シーズンと同様に土日祝日に運行。運賃は引き上げる。 【動画】列車の最後尾で引かれる蒸気機関車 JR山口線で試運転 やまぐち号は2022年5月にD51の故障が見つかり、その後はディーゼル機関車による代替走行となっていた。 同本部によると、D51の今後の点検や試運転の検証で問題が見つからなければ、新山口―津和野駅間の運行を5月ごろ始める。SLが客車をけん引する運行が再開すれば2年ぶりとなる。 指定席とグリーン席の2種類で、指定料金は従来の530円を1680円、グリーン料金は50キロ以下780円、50キロ超千円を一律2500円に値上げする。運賃は距離に応じた乗車賃と指定・グリーン料金の合算で、新山口から津和野まで乗る場合、運賃は指定席の利用で2850円、グリーン席の利用で3670円になる。西日本中国統括本部は「SLの希少さや、他社のSL運賃などを踏まえて値上げを決めた」と説明している。 やまぐち号をけん引していたもう一つのSLであるC57は修繕完了のめどが立っていない。
中国新聞社