名古屋市長に広沢氏の初当選確実 河村氏後継、減税訴え
衆院選で当選した河村たかし氏の市長失職に伴う名古屋市長選は24日投開票され、無所属新人の元副市長広沢一郎氏(60)=保守推薦=が、前参院議員大塚耕平氏(65)=自民、立民、国民、公明推薦、政治団体役員尾形慶子氏(67)=共産推薦=らを破り、初当選を確実にした。河村氏が後継候補に指名した広沢氏は市民税減税などの政策を継承すると訴え、幅広い支持を集めた。投票率は39.63%で2021年の前回を2.49ポイント下回った。 【画像】カネなし、コネなし、地盤なし…それでも上位で初当選 25歳の3人は地下アイドル兼職、内定辞退…「なり手不足」の地方議員、何が出馬に駆り立てた?
広沢氏は24日夜、事務所前に集まった支援者らを前に「河村氏の政策と理念を引き継ぐということが、有権者に響いた」と語った。大塚氏は「市民の判断を重く受け止める。今後は名古屋の発展を祈りつつ、さらに努力していきたい」と述べた。 選挙戦で広沢氏は市民税減税率の10%への引き上げや市長給与削減、名古屋城天守閣の木造復元事業の推進を掲げた。河村氏と二人三脚で選挙戦を展開し、後継をアピール。既成政党と距離を置く無党派層を中心に支持を得た。