19年間に5800万円を知人の女に送金姉を殺害し通帳を奪った罪に問われたホームレスの辻和美被告(52)裁判で明らかにされた2人の関係性
■ふたりの関係性も明らかに 今回の裁判の主な争点は2つだ。1つ目は、辻被告が姉のつぐみさんを殺したのかどうか、暴行の内容。2つ目は、強盗殺人と詐欺の犯行について岡村被告の共謀があったかどうか。 辻和美被告がきっぱり否定した、知人の岡村恵美被告との共謀。2人はいったいどんな関係なのだろうか。 冒頭陳述や証拠調べの中で、検察が明らかにしたところによると、2人は、2002年から2003年にかけて、当時働いていたごみ収集会社で出会った。 岡村被告は辻和美被告のことを「志村」と呼んだ。辻和美被告がタレント・志村けんさんのものまねをしていたからだそうだ。 ■毎年100万円単位の送金 そして2004年ごろから辻和美被告は、岡村被告に頼まれて、岡村被告とその息子と娘に送金するようになった。去年までの19年間でその額は5803万6996円に上るという。毎年100万円単位で送金が行われていた。 ホームレス生活を送っていた辻和美被告は、このような大金をどのようにして手に入れたのだろうか。そしてなぜ岡村被告らに送り続けたのか。 検察によると、辻和美被告は、今回の事件で奪った姉の通帳から引き出した102万8000円のうち、少なくとも91万円を知人の岡村被告に手渡したとされる。 いまだなぞの多い事件の裁判。次回は、8日午前10時から証人尋問が予定されている。 RKB毎日放送 記者 浅上旺太郎
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