来月、購入した車を店頭で引き取る予定です。本体以外の「諸費用」が高すぎませんか? なぜあんなに高いのでしょうか?
ガソリン代や駐車場代など維持にお金のかかる自家用車は、購入する際にも車両価格以外のお金がかかります。車の購入にかかる各種手続き・税金・保険といった細かいコストを「諸費用」と呼び、購入時にはこれらの各費用も同時に支払わなくてはなりません。 しかし、諸費用のうちいくつかは削ることができ、方法次第で数千~数万円程度の節約効果が見込めます。本記事では、車の購入にかかる諸費用の内訳や、費用を抑える方法について解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
車の購入にかかる諸費用の内訳
図表1で、車の購入にかかる項目と内容、金額を紹介します。諸費用は車種や販売店によって内容や規約が異なるため、図表1のすべてがかかるとはかぎりません。あくまで参考として、ご活用ください。
筆者作成
諸費用を抑えるポイント
車の購入には必ず費用が発生する「法定諸費用」と、販売店が独自に設定している「販売諸費用」の2種類が存在します。このうち、費用を削減できるのは販売諸費用です。上記の費用項目で販売諸費用にあたるものとして、以下の5点が挙げられます。 ・検査・登録費用(手続きの代行にかかる手数料分) ・任意保険料 ・車庫証明取得費用(手続きの代行にかかる手数料分) ・希望ナンバー取得費用 ・納車費用 上記の費用を削るなら、以下の方法を実践しましょう。 ◆OSS(ワンストップサービス)を利用する OSSとは、検査・登録・車庫証明・各種税金の納税をオンラインで一括して行える公的なサービスです。販売店に依頼すると高額な手続き代行の手数料を取られますが、自分でOSSを利用すれば、販売店に依頼する代行手数料分を節約できます。 ◆任意保険の内容を見直す 任意保険は最悪の場合加入しないという手段もありますが、加入義務である自賠責保険で保証されるのは相手への賠償のみです。自身のけがや車の修理費用は、任意保険でなければ補償されないため、原則は加入する方がほとんどといえます。 加入予定の保険によっては補償内容が重複している可能性があるため、無駄な出費を避けるためにも保険の補償内容を吟味しましょう。 ◆ナンバーを指定しない ナンバープレートの番号を指定すると、販売店や地域によって6000~8000円程度の費用がかかります。番号を指定しなければ2000円程度で済むため、こだわりがなければ指定しなくても問題はありません。 ◆車を自分で取りに行く 納車費用とは、車を自宅に届ける際にかかる移動費や手数料のことで、自分で取りに行く場合はゼロにできます。販売店と自宅の距離が遠いほどお金がかかるため、引き取りに行く際の節約効果は高いといえるでしょう。