メルセデスベンツ、商用バンシリーズをモデルチェンジ!2030年までにバンの50%以上を電動化する方針
メルセデス・ベンツ・バンは、プレミアムバンのトップメーカーとして、小型、中型、大型バンの各セグメントにおいて、完全電動車と従来型動力車のラインアップを強化することを発表した。2026年からのモジュール式でスケーラブルなバン・エレクトリック・アーキテクチャ(VAN.EA)を導入することで、商用バンに特化したプラットフォームを使用し、電動化への段階的な移行を可能にしている。新型ヴィート、eヴィート、スプリンター、eスプリンターの小型商用車は、新たにMBUX機能を搭載し、コネクティビティ性能を充実させている。 【写真を見る】モデルチェンジされたベンツの商用バンシリーズ。※本文中に画像が表示されない場合はこちらをクリック
オールラウンダー中型バン「Vito ヴィート」
メルセデス・ベンツ Vito(ヴィート)は、車両総重量2.8トンから3.2トンの中型バンの中で、多目的に使えるオールラウンダーだ。パネルバン、Mixto(コンビバン)、Tourer(ツアラー)の3種類がラインナップされる。このクラス唯一のモデルとして、3種類の全長、2種類のホイールベース、2種類の駆動方式が用意されている。また、装備ラインも3種類あり、業界に合わせて最適な条件に合わせることができる。 例えば、業者からメンテナンス、カスタマーサービス、フリートオペレーター、さらには食品や救急医療サービス用の特殊輸送車のアップフィッターまで様々な仕事を卒なくこなすパートナーとして使用することができる。 新型の商用バンシリーズでは、エクステリアおよびインテリアの新デザイン、新型および拡張アシスタンスシステム、電動テールゲート、マルチビームLEDヘッドライト、新型センターコンソールなどの快適装備が追加されている。また、初めてMBUXマルチメディアシステムが搭載され、快適なデジタルコネクティビティ性能も余すことなく使用することができる。
万能型フラッグシップバン「スプリンター/eスプリンター」
新型スプリンターは、効率性、航続距離、積載量の三位一体で、スプリンター・ポートフォリオのフラッグシップとして、約50%の販売シェアを誇っている。最大許容車両総重量は5.5トン。スプリンターの基本形は、パネルバン、フラットベッド、シャシー、ツアラーで、全長は3種類、駆動方式は前輪駆動、後輪駆動、全輪駆動から選択できる。 第2世代の電気バンである新型eスプリンターは、後輪駆動の新しいモジュラーコンセプトに基づいている。これは3つのモジュール(フロント、センター、リアモジュール)で構成され、幅広い車種にプラットフォームを容易に適合させることができる。車両総重量4.25トンまでの高い積載量と幅広いバリエーションを可能にしており、2種類のボディスタイルと全長、3種類のバッテリー容量(56 kWh、81 kWh、113 kWhの使用可能バッテリー容量)、100 kWまたは150 kWのピークモーター出力から選択することができる。 また、新型eスプリンターでは、初めてオプションでトレーラーとの連結が可能となり、最大2トンの牽引能力を発揮する。ヴィート同様、包括的な安全および運転支援システムに加え、最新のMBUXマルチメディアシステムが標準装備され、アクティブ・レンジ・マネジメントを備えたインテリジェント・ナビゲーションなどの幅広いデジタルコネクティビティにアクセスすることができる。
2030年までにバンの50%以上を電動化
メルセデス・ベンツ・バンは、商用バンシリーズの体系的な電動化を進めており、2030年までにバンの50%以上を電動化する方針を示している。メルセデス・ベンツ・バンは電気バンのトップメーカーとして、昨年だけで電動バンの販売台数+51%を達成している(前年比)。2026年以降、モジュール式で拡張可能なVAN.EA車両アーキテクチャーの導入により、新たに開発される中型および大型バンはすべて電気自動車専用となる。
MotorFan編集部
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