悲しい「ペットとのお別れ」どう癒すか…韓国の獣医が勧める「メモリアルテーブル」
【08月01日 KOREA WAVE】「ペットを見送った後、きちんと悲しむプロセスが必要です」 ペット喪失症候群を意味する「ペットロス」はペットの失そうや死で喪失感、悲しみ、憂うつ感、絶望感などを感じる現象だ。 韓国マーズ学術チーム長のシム・ヨンヒ獣医は「ペットロスはペットを飼う誰もが体験するプロセス。克服しようとするより、十分に悲しみを感じ、表現する必要がある」とアドバイスした。 ユーチューブチャンネル「犬満足」に7月21日、出演したシム・ヨンヒ氏はペットと上手に別れる方法について話をした。 シム・ヨンヒ氏は韓国国内最長寿犬「スンドリ」をはじめ多くのペットとの別れを経験した。ペットを見送って、悲しみを抱える飼い主のためにペットロスについて勉強し、「ペットロス 愛してる、愛してる」を出版した。 シム・ヨンヒ氏は「韓国ではペットを失った後、悲しみの気持ちを表現するのが難しい」という。それを適切に表現する方法の一つとして「メモリアルテーブル」を提案した。 メモリアルテーブルは、ペットが生きていた時と同じように世話をする空間をいう。 「ペットを見送った後、大きな喪失感を覚える理由の一つが、世話をする対象が消えたということだ。小さなテーブルまたは棚のような空間を用意し、食器や水の容器を置いておくことをお勧めする」 餌を与えるのはペットの世話をする最も基本的な行為であり、餌を食べる時にいつも喜んでいたペットのことを思い出させてくれるからだ。 ペットを思い出させる写真や絵とともに、ペットが好きだった散歩リードやおもちゃなどを置くことができる。遺骨や、ペットを失った後も残せる毛や歯、爪のようなものを箱に入れておいても良い。 むしろもっと悲しくなるのではないか――こんな質問にシム・ヨンヒ氏は次のように答えた。 「悲しくならないようにするのではなく、本人が感じる悲しみを正しく認知して経験するためだ。メモリアルテーブルは悲しみがゆっくりと癒され、良い思い出に変換させるツールだ。ペットロスは『克服すべき対象』ではない。一緒に過ごした楽しい時間を思い出せるよう願っている」 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE