シリア戦で先発予想の森保ジャパン「新生3バック」が世界レベルを見せられるか……「ヨーロッパや世界の舞台で力を見せてくれている」と指揮官が期待する3選手の構成
6月11日、サッカー日本代表がシリア代表と対戦する。この試合で森保ジャパンは、ミャンマー戦と同じシステムで挑む。 ■【画像】「ヨーロッパや世界の舞台で力を見せてくれている」と森保監督が期待する、シリア戦の日本代表の予想フォーメーション■ 10日に行われた前日会見で、3-4-2-1の継続採用を明言した森保一監。さらに、選手の大幅な入れ替えも明かしており、アウェイゲームとは異なる選手が先発メンバーに名を連ねそうだ。 その中で注目したいのが3バック。今回は、左から町田浩樹、板倉滉、冨安健洋の3人が並ぶことが予想される。 冨安はアーセナルに所属し、まさにワールドクラスへと達しようというところ。町田浩樹はベルギー1部のサンジロワーズでベルギーカップの110年ぶりとなる制覇に貢献して、上位リーグへのステップアップが取り沙汰されており、ドイツのボルシア・メンヒェングラートバッハに所属する板倉滉も、さらに大きなクラブやリーグに移籍する可能性が高まっている。つまり、日本が誇るDFが最終ラインで先発として並ぶことになりそうなのだ。 森保監督も、「ディフェンスラインの選手がヨーロッパや世界の舞台で本当に力を見せてくれていることを今感じています」と選手の成長ぶりに目を細め、「カバーしなければいけないプレーエリアが広がるかもしれないですけど、そこをカバーしながら攻撃に移っていけることを具現化できている」と自信を持つ。
■攻守においてプラス要素
先発予想の町田浩樹もすでにイメージを高めている。この試合に向け、「たとえば(板倉)滉くんとトミの3(バック)で(試合に)入ったとしたら、トミを高い位置にして僕は下がり目でもいいと思うし、そこは周りとの関係を見ながら、あとは相手を見ながらちょっとバランスをとってやっていきたい」と、攻守の比重について言及。 また、「シリアが4-4-2で来たら、ウイングがだいぶ空くと思うんで、そこは、シンプルに使ってあげるっていうのも手なのかなと思います」と、同サイドでの攻撃についての考えも整理している、 3バックは攻撃面だけでなく、守備での安定も図れる。日本代表はアジアカップで相手のロングボール攻勢に悩まされ、改めて弱点を露呈した形になったが、町田は「最初から3(バック)なので、もしロングボールが来れば、(相手が)2トップなので焦らずできる」と話すように、新たな守備の形も示すことができる。 冨安健洋、板倉滉、町田浩樹は10日の練習前に名波浩コーチを時間を割いて入念な話し合いを行っていた。攻撃的にして守備面でも充実した3バックがどのようなプレーを見せるのか。期待が高まる。
サッカー批評編集部
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