話の長い浜村淳（左）を見つめる大村崑

　俳優の大村崑が１日、大阪市内で映画「お終活　再春！人生ラプソディ」公開記念舞台あいさつに、主演の高畑淳子、勝俣州和らと登壇。スペシャルゲストとして登場した映画評論家でタレントの浜村淳と、絶妙なやりとりを繰り広げた。 　舞台あいさつの司会として登場した浜村だが、冒頭から出演者を置き去りにして、遺産相続について熱弁。大村が小声で「長いなぁ、長い」と、ツッコみ、客席から笑いが漏れても、浜村の話は止まらなかった。 　人生を謳歌（おうか）するための新しい「お終活」を提唱するシリーズ第２弾の今作。自身の終活について聞かれた大村が「今、家ではだんだん嫁さんが強くなって、こっちが静かになって、それが（終活の）一つの形です」と、自虐気味に語れば、浜村から「嫁さん、しょっちゅうフランス行ってはるのに、そんなに強いんでっか」と、突っ込みが入る。９２歳と８９歳とは思えない軽快なトークで客席を沸かせた。 　浜村のマシンガントークに、終始押されっぱなしだった主演の高畑だが、最後は「誰か、頭に思い浮かぶ方を誘って、映画を見ていただいて、その後ご飯を食べながら、『高畑が悪かった、歌が下手だった』と、悪口を言ってもらえれば」と、きっちり笑いを取り、作品をアピールしていた。