オリヴィア・ロドリゴ、ツアー会場でコンドームと緊急避妊薬を配布 女性のリプロダクティブライツをサポート
現在ワールドツアー「GUTS」中のオリヴィア・ロドリゴ。今週初め、ミズーリ州セントルイスで開催したコンサートでモーニングアフターピルとコンドームの箱を来場したファンに配布した。2022年にアメリカ最高裁判所にロー対ウェイド裁判の判決を覆し中絶手術を受ける憲法上の権利を否定したとき、ミズーリ州は妊婦の生命が危険にさらされている場合を除いてすべての人工中絶手術を禁止した。
またオリヴィアは今回のツアーのチケットの売上の一部を彼女が立ち上げたチャリティ基金「Fund 4 Good」と、アメリカ全土で中絶の権利を守るために活動している「National Network of Abortion Funds」に寄付することも明らかにしている。
オリヴィアの基金「Fund 4 Good」は立ち上げられたばかりのフレッシュな組織。オリヴィアはツアーの初日に設立を発表、「この基金はリプロダクティブヘルスの自由を求めるすべての女性、少女、人々を支援するために活動する」と説明していた「女子の教育、リプロダクティブライツの支援、ジェンダーを理由とした暴力の防止などを推進している、地域に根ざしたNPOを直接支援していく」。今回のコンドームとピルの配布もミズーリ中絶基金とタッグを組んで行った。
オリヴィアはこれまでも女性のリプロダクティブライツについて積極的に発言してきた。2022年のグラストンベリーフェスティバルではステージでゲストのリリー・アレンとロー対ウェイド裁判の判決が覆されたことについて言及、「とてもショックを受けているし怖い」「このせいで多くの少女や女性たちが命を奪われる」と語っていた。さらにリリーの楽曲「Fuck You」を歌う前に「この曲を最高裁の5人の判事に捧げる。結局のところ彼らは自由なんてどうでもいいと思っているんだ」とも。この基金での活動を「とても楽しみにしている。充実した、できれば実りある経験にしたい」と話しているオリヴィア。これからの活動に注目したい。
