[山口県]山口線利用促進へ本年度助成対象拡大 児童・生徒・学生ら、特急料金や駅までの経費も
山口市などJR山口線の沿線自治体や観光・経済団体などでつくる山口線利用促進協議会は21日、児童、生徒などが遠足や社会見学、修学旅行、スポーツクラブの遠征などで山口線を利用する場合、運賃の半額を助成する取り組みを昨年度に引き続き始める。本年度は対象を拡大し、特急料金や駅までの移動にかかる経費も対象となる。 山口市のほか、島根県の津和野町、吉賀町、益田市のいずれかにある幼稚・保育園、小中学校、高校、特別支援学校、短大、大学といった学校、主に園児や児童、生徒、学生で構成する団体やグループ、その他協議会が認める団体か個人が対象。 遠足や社会見学、観光・研修、文化・スポーツ交流事業、修学旅行などの活動のうち、3人以上が参加して山口線(新山口-益田駅)を利用するものが対象となる。活動の引率者も参加者として取り扱う。 山口線全区間の特急料金を含む乗車運賃を半額補助する。乗車運賃のほか、遠足などで必要となる路線バス、貸し切りバス、タクシーなどの移動手段にかかる経費も5万円を上限に半額を補助する。他の補助金などの交付を受ける場合は、他の補助金などを除いた額を補助対象とする。 補助対象の乗車期間は来年3月15日までで、予算額に達し次第、終了する。利用する前日までに申請が必要。 山口線の宮野-益田駅間は、JR西日本が赤字ローカル線と位置付け、沿線自治体などと将来の在り方を協議したい意向を示している。