お供えの花として広く親しまれている「リンドウ」の生産者が全国から秋田県に集まり美しく育てるための工夫を学びました。 白神山地がもたらす豊富な水をたくわえ育つ「あきた白神りんどう」。木々に囲まれた環境で西日が当たりにくく日焼けしにくいため鮮やかな色が特徴です。 秋田県内有数の産地である藤里町のほ場にやってきたのは全国から集まった生産者たちです。栽培技術や経験を共有し産業の活性化に繋げようと生産者の団体が開いたりんどうサミットの一環で県内３カ所の圃場が視察先となりました。秋田での開催は初めてです。 視察したほ場で育てられたリンドウは県種苗交換会で数々の受賞経験があり参加した生産者たちは生育の良さに魅了され熱心に質問していました。 たい肥を適切な量与えることや霜による被害の対策など美しいリンドウを育てるコツを学びました。 石川から訪れた女性はこの春から試験的に株の栽培をはじめほ場に育つリンドウを見るのは初めてです。休耕地を利用し将来的には元日の地震で大きな被害を受けた能登地方での栽培を目指しています。 主催した団体は担い手の減少や高齢化が進む中こうした機会を通じて美しいリンドウの栽培を全国へ広げていきたいと話しています。