J1名古屋・ランゲラック「サポーターのためにトロフィーを持ち帰る」今季限りで退団、21年以来の戴冠へ思いを語る【ルヴァン杯】
名古屋グランパスは2日、東京・国立競技場でルヴァン杯決勝、新潟戦に臨む。1日は同会場で前日練習と会見があり、主将で守護神のGKランゲラック(36)は、2021年以来の戴冠へ、思いを語った。 自身のために用意されたような決戦を前にしても、グランパスの誇るナイスガイは、言うことが変わらなかった。今季限りでの退団を決めているランゲラック。チーム全体がその花道を飾ろうとする中にあっても「もちろん、そういうことを聞くのはうれしいけど、自分のためでなく、チームの一員としてトロフィーを掲げたい」と、あくまでもフォアザチームの意識を前面に出した。 自身がPKを止め、そして成功して勝利した、9月の準々決勝広島戦。試合後に語ったのは「(決勝まで進めば)あと3試合、サポーターの前でプレーしているところを見せることができる」という言葉だった。もちろんタイトルへの思いは強い。しかし、まず口にするのは、誰かのために何かを成し遂げたいという気持ち。だからチームメートからも、サポーターからも、愛されてきた。 国立での決勝、現地で観戦したくともできないサポーターがいることも理解している。「だから、サポーターのためにこのトロフィーを、僕たちのホーム、名古屋に持ち帰らなければならない」。強い決意が表情からもにじんだ。 苦しんできた今季だったが、9月以降、大きな自信を胸に戦えている。「雰囲気はすごく良い。みんな自信もついているし、みんなワクワクしてこの試合に臨みたい」。2018年の加入から7年の集大成。自身を愛してくれる人たちが喜ぶ姿を、その目に焼き付ける。
中日スポーツ