スポーツ賭博でNBA選手が永久追放　試合に賭け、情報漏らす

米プロバスケットボールNBAは17日、トロント・ラプターズのジョンテイ・ポーター選手（24）を、賭博に関するリーグ規則に違反したため永久追放処分にしたと発表した。 NBAの調査によると、ポーター選手は3月のサクラメント・キングスとの試合前に、スポーツ賭博に加わっていると知っている人物に対し、自らの体調に関する情報を漏らした。その後、体調不良を訴え、試合では3分ほどしかプレーしなかった。 その試合で、ポーター選手の別の仲間は、同選手が振るわないことに8万ドル（約1230万円）を賭けていた。110万ドル（約1億7000万円）が支払われるはずだったが、同選手の行動と不審な賭け行為から、この賭けは凍結され、決済されなかった。 ポーター選手はまた、2024年1～3月に友人のオンラインアカウントを使ってNBAの13試合に計5万4000ドルを賭けた。いずれの試合にも同選手は出場していなかった。 NBA選手は、NBAの試合に賭けることを禁じられている。 NBAのアダム・シルヴァー・コミッショナーは、ポーター選手の「言語道断の違反」は「最も厳しい罰」に値すると説明。 「NBAの試合の公正さを守ることが、ファン、チーム、バスケットボールに関わるすべての人にとって何より重要だ。だからこそ、ジョンテイ・ポーターの言語道断の規則違反には最も厳しい処分が出される」とした。 一方で、「合法的なスポーツ賭博は、不審な活動や異常な活動を特定するのに役立つ透明性を生み出すが、現在の規制の枠組みが十分なのかという重要な問題も提起している。例えば、私たちの試合や選手に対する賭けの種類などだ」と付け加えた。 NBAは調査がまだ続いており、さらなる事実が判明する可能性もあるとしている。 （英語記事　Jontay Porter: Toronto Raptors forward given lifetime NBA ban for breaching betting rules）