【速報】宝塚歌劇団と遺族側が合意 双方の会見が同時に開始『14のパワハラ認め、親会社側の責任も認定』阪急阪神HDの角和夫会長は遺族に謝罪
28日午後4時、大阪市内で宝塚歌劇団の村上理事長や、親会社の阪急阪神HDの嶋田社長らによる、記者会見がはじまりました。同時刻、東京都内では、死亡した歌劇団員の遺族側の代理人、川人博弁護士らの会見がはじまりました。 【LIVE】宝塚歌劇団が緊急会見 歌劇団員死亡問題 歌劇団側が遺族側と合意書を締結 死亡した宝塚歌劇団の遺族側と、阪急・宝塚歌劇団側は、これまで複数回にわたって協議を続けてきましたが、28日午前、大阪で合意書が締結されたということです。合意を交わす席で、阪急阪神HDの角和夫会長が、遺族に謝罪したということです。
合意した内容とは…
遺族側代理人によりますと、合意した内容は主に、 ●団員の女性に、長時間の活動を余儀なくさせ、過重な負担を生じさせたこと ●14のパワハラ行為で心理的負荷を与えたことを認めること ●劇団が経営陣の怠慢によって長年にわたり劇団員に様々な負担を強いるような運営を続けて、このような事態が引き起こされたこと ●全ての責任が劇団にあることを認め、安全配慮義務違反があったことを認め、謝罪すること といったものでした。
これまで一転、パワハラの具体的な内容も「認める」
では、歌劇団側が認めたパワハラの具体的な14の行為とは…。以下のようなものでした。 ・宙組の上級生がヘアアイロンで髪を巻こうとして額に1か月以上痕の残る火傷を負わせたこと ・新人公演の直前に、上級生の指示で髪飾りの作り直しを行ったこと ・上級生が新人公演のダメ出しで、人格否定のような言葉を浴びせたこと ・宙組の幹部が女性を呼びだし、その後宙組全員の集まりをひらいて、過呼吸になるほどの大きな精神的負担が生じたこと ・宙組のプロデューサーが精神的負担を受ける場所を設定、組替えを求めても無視したこと ・「ヘアアイロンの件」について劇団がホームページで「全く事実無根」との見解を発表したこと ・死亡直前の1かげつ前に、過大な業務量を課したこと ・宙組幹部が「振り写し」を行うべきと指導、一層の過重な業務が課せられたこと ・「お声がけ」を行う必要はないと指導せず、結果一層の過重な業務が課せられたこと ・新人公演の演出担当の怠慢により、女性が業務の肩代わりせざるを得なかったこと ・配役表について、夜10時以降に指導・叱責し、女性が午後11時50分になっても帰宅できない状況になったこと ・宙組幹部が、女性に落ち度がないにもかかわらず「振り写し」に関して指導・叱責したこと ・衣装部からの苦情に対し、女性に落ち度がないにもかかわらず、指導・叱責したこと ・上級生Aが「お声がけ」に関し、大きな声で指導・叱責したこと さらに上級生Bを呼び出し、女性にウソをついているか、と繰り返し詰問したこと 以上の14項目のパワハラが含まれました。会見は続いています。