「強気のシブノが“戻ってきた!”と」渋野日向子を見守る米現地レポーターが実感「昨年のような大きなミスはかなり減った」「ハマった時の爆発力」
笑顔が戻った強い渋野日向子
「結果が出たことが自信になったのか、翌週のショップライトLPGAクラシック(通算-7の21位タイ)では表情が明るくなった印象を受けました。プレーでも、風が強く難易度の高いホールでしたが、しっかりと振りきってフェアウェイを捉えていましたね。グリーンはポアナ芝という厄介な芝だったんですが、ロングパットの距離感もすごいあっていました。渋野選手らしい強気のパッティングスタイルになっていて、“戻ってきてくれた”と感じました」(片平) さらに片平は、昨季との違いを挙げる。 「大きなミスがかなり減っていると思います。特にティーショットのミスの幅が狭まってきている印象です。去年はポーンと大きく曲げちゃって……といったミスショットのシーンをよく見かけましたが、今年は明らかなミスはない。彼女が理想としているきれいなドローボールを打てている回数も増えてきていますし、ティーショットだけでなく、ショット全体の精度は上がっています」 ショットの好調さを象徴するのが今季初めて奪ったイーグルにあった。 ショップライトLPGAクラシック2日目の12番パー4、ピンまで約70ヤード。強めの風がふき、ピンポイントで落とし所を狙って打たないといけないという難しい状況の中、第2打を放った。ワンバウンドしたボールはカップに吸い込まれた。「技術が光ったイーグルでした」と、片平は感心する。 当の本人は「あのイーグルはラッキーだった」と振り返っているのがまた周囲との”ズレ”になってしまうのだが、「調子は上向き」は間違いない。 今後さらなる浮上に向けて、あえて課題を挙げるとすれば片平は精神面がカギを握っていると話す。 「プロとして戦う以上、また理由なく結果が伴わない時期がくると思います。そんな時でも、自信を持って、前向きな気持ちで試合に臨むことが大事。去年はツアーのフルシード権を落としたりと、タフな状況が続いていますが、たとえ厳しい状況でも、思い切って前向きにプレーしてほしい。特に渋野選手の魅力の一つは、ファンを魅了するゴルフ。噛み合ったらビッグスコアを出しますし、ちょっとしたトラブルがあった後にイーグルを奪ったりとか、そういう姿勢がスコアに繋がると思うので」 今週はメジャー第3戦、KPMG全米女子プロ選手権(現地6/20~)が開催される。舞台となる米国ワシントン州サハリーCCはアップダウンがある、木々に囲まれた難コースだ。 前週のマイヤーLPGAクラシック練習日で再び渋野と9ラウンド一緒に回った勝は、「自信を持ってドライバーを振れているなぁ、と。自分もね、あれぐらい自信を持って振れたらいいなとは思います」と刺激を口にする。 噛み合った時に発揮する爆発力。仲間も羨望する思い切りの良さ。 メジャーの舞台で再び“しぶこスマイル”が輝くことを期待したい。
(「ゴルフPRESS」南しずか = 文)
【関連記事】
- 【画像】「え、神対応すぎ…」渋野スマイル復活“ピリピリ緊迫メジャー大会”でも爆笑&現地の子どもにサインする「やっぱりニコニコ渋野がイイ!」もう5年前…大観衆の追われまくる“しぶこブーム”「石川遼&上田桃子らと…」
- 【独占取材】渋野日向子のハワイ休日に潜入!パンケーキをモグモグ、青い空&ダイヤモンドヘッド絶景に大興奮(全10枚)
- 【いい話】「ヒナコはどこ住んでるのー?」渋野日向子の“復活スマイル”を引き出した31歳のタイ人ゴルファー「“鬼滅の刃”はヒナコより詳しいデス」
- 【話題】19歳で妊娠が判明「ゴルフよりも、命を優先したかった」4度目で悲願のプロテスト合格…ママさんゴルファー神谷和奏22歳の挑戦
- 【必読】元祖・天才少女が苦しんだ誹謗中傷と世間の冷たい視線「まるでサーカス」「ボギーで観客が失笑」ゴルフ界から消えたミッシェル・ウィーの今