4月の柔道全日本選抜体重別の組み合わせ決定 激戦必至の男子81&100キロ級 女子48キロ級は古賀若菜が軸 ロス五輪へ期待の若手そろう
全日本柔道連盟は12日、アブダビで5月に開催される世界選手権の代表選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権(4月6、7日・福岡国際センター。西日本新聞社など共催)の組み合わせを発表した。 ■全日本選抜体重別選手権の組み合わせ【表】 女子48キロ級には、昨年の世界選手権同級で銅メダルを獲得した古賀若菜(山梨学院大)=福岡県久留米市出身=らがエントリー。今夏のパリ五輪代表は不在ながら、2028年のロサンゼルス五輪代表を見据えた期待の若手がそろった。
男子の注目ポイントは…
今夏のパリ五輪後を見据えた重要な大会で、2028年のロサンゼルス五輪に向けた闘いともなる。男子日本代表の鈴木桂治監督は「今後につながる大会となる。代表は俺だ、という気持ちを持って闘ってほしい」と言い切った。 男子81キロ級は鈴木監督が「激しい代表争いになる」と期待を寄せた。前回覇者で、昨秋の杭州アジア大会同級で銅メダルを獲得した老野祐平(帝京平成大)=北九州市出身=が連覇を目指す。 同100キロ級は鈴木監督が「頭一つ出ている選手はいない」と言う混戦の階級だ。今夏の五輪代表を巡り、2月のグランドスラム(GS)パリ大会までウルフ・アロン(パーク24)と争った第1シードの19歳の新井道大(東海大)に注目が集まる。
女子の注目ポイントは…
女子48キロ級は古賀が第1シード。パリの代表争いでは角田夏実(SBC湘南美容クリニック)に屈したが、昨年の世界選手権では銅メダルを獲得した実力がある。女子日本代表の増地克之監督も「楽しみな若手も多いが、古賀が頭一つ抜け出している」と評した。 同78キロ級は、東京五輪覇者の浜田尚里(自衛隊)=鹿児島県霧島市出身=が出場する。新たな力の台頭が求められる大会に向け、増地監督は「ロスに向けた試金石となる大会。1人でも多く出てほしい」と力を込めた。(山田孝人)
西日本新聞社