【ソナエル】線状降水帯が発生しやすい時間帯? これまでの的中率は4割 スパコン導入で発生予測どうなる
その中で、気象庁が進めているのが線状降水帯そのものの分析です。 10年ほど前から注目されるようになった線状降水帯は、発生の仕組みなどまだ詳しく分かっていない部分が少なくありません。過去の線状降水帯の発生状況の分析が進む中で、6月に入って発表されたのが、線状降水帯が発生する時間帯についてです。 ■福岡管区気象台 防災気象官・渡辺剛さん 「九州の線状降水帯の発生時間帯は、夜や明け方が実績として多いということが発表されています。」 気象庁気象研究所の分析によりますと、発生回数が最も多かった時間は午前5時台でした。また、夜10時から朝6時台にかけての発生が、全体の半数を超えていることも分かりました。 今のところ、その要因は分かっていませんが、気象台ではこの結果を警戒などの呼びかけに反映したいと考えています。 ■渡辺さん 「夜間や明け方は動きが取れないことも多いでしょうから、そういうところにお住まいの方は予防的な意識は持っていてほしいと思います。気象台としても、まだまだ難しい技術です、見逃しの率もありますよというのをお知らせしてでも、そういう情報があることによって救われる命があるのではないか。」
渡辺さんによりますと、線状降水帯の予測に関しては、まだまだ精度を高めなければいけない段階ですが、発生予測が発表された時には、線状降水帯が発生しなくとも大雨となる恐れが高いので警戒してほしいということです。