日本保守党・百田尚樹代表「30歳を超えたら子宮摘出」発言を撤回 「表現が下品で、不快な気持ちにさせてしまったことは事実」
日本保守党の代表で作家の百田尚樹氏が2024年11月10日、8日公開のYouTube番組「ニュースあさ8時!」で、少子化対策をめぐる例え話として行った提言を謝罪・撤回した。 【動画】波紋を広げた発言をみる ■9日には「不快に思われた人に謝罪」 百田氏をめぐっては、8日公開のYouTube番組「ニュースあさ8時!」での少子化問題に関する発言が波紋を広げていた。 「これは(この案が)ええ言うてんのちゃうで」と複数回繰り返した上で、「女性はもう、『18歳から大学に行かさない』とかね。仮にそれぐらいの構造(の変化)が必要」と提言した。 百田氏が『永遠の0』などで知られる小説家であることを念頭に、「むちゃくちゃな小説家のSFと考えて」と前置きしつつ、「『25歳を超えて結婚独身の場合は、生涯結婚できない法律にする』とかね」、「ほんで30歳を超えたら、子宮摘出手術をすると」などと語っていた。 批判が相次いだことを受け、9日にはXで「『やってはいけないこと』『あくまでSF』という前置きをくどいくらい言った上での『ディストピア的喩え』ではありましたが、私の表現のドギツさは否めないものがありました。不快に思われた人に謝罪します」としていたが、メディアでの拡散はあくまでも「切り取り」だと主張していた。
「私の発言を実際に聞いた記者は誰もいませんでした」と強気も...
一度は謝罪したものの、発言の過激さに加えこうした姿勢が火に油を注いだのか、SNSではさらに批判が過熱。「百田尚樹、言葉を切り取られたと騒いでるが、産まなきゃ子宮摘出しちゃうよという脅しを思いつくだけでだいぶヤバいのよ」「問題は『なぜ女に対してはそのたぐいの"たとえ話"をしていいと思っているのか』なんだが」などと、あきれる声が相次いだ。 百田氏は10日、名古屋市長選への応援演説の際、複数のメディアから取材を受けたと明かし、「驚いたことに、私の発言を実際に聞いた記者は誰もいませんでした。あの発言は、『あってはいけないこと』という意味のことを事前に3回も前置きし、しかも『SF小説として』という前提で語っていることを、記者は誰も知りませんでした」と不満をつづった。 強気な姿勢を崩さなかった百田氏だが、同日夕、改めて「私の発言は『あってはならないこと』と前置きした上でのものでしたが、表現が下品で、不快な気持ちにさせてしまったことは事実です。発言を撤回して謝罪いたします」として謝罪した。 謝罪と撤回のポストには、「一度発した言葉が永遠に消えないことなんて、まともなら子どもでもわかりますよ」「それ以前に、思っても口に出すべき言葉ではないんだよ」など、なおも批判の声が寄せられている。