児童と「鬼ドッジ」で交流 徳地商工会青年部【山口】
山口市徳地商工会青年部(則安聡一郎部長)主催の鬼とのドッジボール勝負「鬼ドッジ」が5日、徳地体育館で開かれた。参加した地域の五つの小学校から6年生31人が参加し、鬼に扮(ふん)した同商工会青年部と女性部の計18人とドッジボールを楽しんだ。 コロナ禍で修学旅行などの学校行事が中止されたことを受け、節分の豆まきに代えて地域の子どもたちに球技でより楽しんでもらおうと2021年に初開催。2度目の今回は3月に閉校する柚野木小と串小の児童に思い出をつくってもらいたいと企画した。 児童たちにはドッジボールとだけ伝えられていた。準備体操を終えると、突然音楽とともに鬼が登場。逃げ惑う児童たちを鬼が追い掛け、会場は一時、大パニックに。鬼たちが「中学に上がる前に鍛え直してやる」とドッジボール勝負を申し込んだ。 鬼たちはフェイントや早いパス回しで児童たちを翻弄(ほんろう)。負けじと児童も威力のあるボールを投げて〝鬼退治〟に挑んだ。途中、鬼の正体がばれるとさらに盛り上がっていた。 児童たちが2試合とも勝つと、鬼たちは〝泣きの1回〟を土下座でお願い。最後は2個のボールを使い、パスを回しながら試合を進め、またしても、児童たちが勝利した。 則安部長(41)は「徳地の子どもたちの笑顔はすてきだった。小学校が3校になってしまうのは残念だが、中学に上がっても地域を大切にしてほしい」と話した。 柚野木小の石川龍成君は「突然、鬼が出てきて驚いたけど、楽しかった。この思い出を大事に卒業まで大切に過ごしたい」と笑顔を見せた。