去年は年間77日も 雷発生は金沢が日本一 落雷の注意点は
急速に発達した雨雲による雷。 宮崎市では3日、サッカーの練習試合が行われていた高校のグラウンドに落雷が発生し18人が搬送され、男子高校生1人が意識不明となっています。 落雷が起きている場所では危険を伴いますが、雷の観測、日本で最も多いのは金沢なのです。 1991年からの30年間での平年値では、金沢は年間で45.1日です。 次に多いのが新潟の34.7日ですが、福岡の25.5日、東京の14.5日と比べてもその多さがわかります。 金沢では、西高東低の気圧配置が続く冬の間に雷が多い傾向がありますが、実はここ数年は夏の時期の雷も多く、年間でも2022年は76日、2023年は77日と、平年を大きく上回っています。 発達した雨雲がもたらす集中豪雨が石川県内でも夏に多いことなどが要因とみられますが、そうなるとこれからの時期、落雷への注意が必要といえそうです。 雷から身を守るため、グラウンドや砂浜、海上などの開けた場所にいる場合はできるだけ早く安全な空間に避難することが重要です。 鉄筋コンクリートの建物や自動車、バスや列車の内部は比較的安全な場所とされています。 近くに安全な空間がない場合は、電柱や煙突、高い建物などのてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4メートル以上離れるようにします。 姿勢を低くすることが大切ですが、座ったり寝転んだりしていると、地面に接触している体の部分にしびれや痛み、やけどが起きる場合があるので注意が必要です。 大気の状態が不安定になると、雨雲が発達し雷につながるおそれがあります。 雷注意報が発表されたときはもちろん、天気予報で「大気の状態が非常に不安定」といった言葉に触れた場合は、落雷につながるおそれがないか注意をしてください。 また、雷の活動度がわかる気象庁の「雷ナウキャスト」も参照するなどしてください。
北陸放送