中国の鉄道、春節前の切符販売が159%増に
【東方新報】中国国家鉄路集団(以下、鉄路集団)は24日、中国の鉄道システムでは、春節(旧正月、Lunar New Year)前のチケット販売のピークが到来し、1月12日以来、前年比159パーセント増となる6100万枚以上のチケットが販売されたと発表した。 鉄路集団は23日、全国で1893万7000枚の切符を販売した。販売ラッシュは26日まで続くと予想されている。 春節は中国の旧正月として知られ、人びとが家族との再会のために故郷に戻るため、中国では交通需要が高い時期である。春運(春節の帰省ラッシュ)は26日から3月5日までの40日間だ。 1月12日以来、1億9000万枚の鉄道チケットが旅行ラッシュを前に中国で販売されている。特筆すべきは、大手鉄道チケット予約プラットフォーム「12306」における1日乗車券の販売数が過去最高を記録したことで、1893万7000枚に達した。 鉄路集団は、今年の最も混雑する日は2月3日から6日頃であると指摘した。このピーク時に深セン市(Shenzen)、広州市(Guangzhou)、北京市などの主要都市を出発する列車のチケットはすでに需要が高く、すぐに売り切れてしまう。 利用客に対応するため、中国の鉄道システムは運行を強化しており、2月10日までは1日あたり約1万2700本の列車を運行し、それ以降は1万2800本に若干増やす計画だ。例年より座席数は増えるが、それでも満席になる路線も予想される。 一方、他の交通機関もラッシュに向けて準備を進めている。例えば、中国国際航空(エアチャイナ、Air China)は23日に、期間中に2019年比で32パーセント増となる6万7000便以上のフライトを予定しており、1日平均1693便を運航すると発表した。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。