柔道の混合団体決勝は「最も歓声が大きかった試合」米放送局が回顧…“ルーレット決定の瞬間”に「言い表わせないほどのどよめき」
いま振り返ってみても壮絶な戦いの数々だ。 現地8月11日、五輪の米国放映権を持つ大手放送局『NBC Sports』は、柔道競技の総括記事を掲載。「パリでは柔道の各階級で歴史的な大会連覇や、スリリングな番狂わせが起こった」などと書き始めると、「その中でも最高のものを以下に紹介していく」と続け、畳の上で見られた今大会の名場面を3つ取り上げている。 【画像】17日間に渡る熱きドラマの閉幕!パリ五輪閉会式の様子を厳選ショットで特集! まず1つ目は、男子100キロ超級で3度目の個人金メダルを手にした国民的英雄テディ・リネールの活躍。「東京大会の準決勝でつまずき、銅メダルに終わっているリネールは、パリ大会で見事に復活を遂げた」「柔道選手として男女を問わず五輪史上最多となる通算4個目の金メダル、6個目のメダルを獲得」とあらためて快挙を伝えた。 2つ目は、日本の阿部一二三と阿部詩だ。「ヒフミは男子66キロ級で連覇を達成するも、ウタは女子52キロ級のラウンド16で敗退」「2019年以降、個人戦で負けなしだったウタは、世界選手権で2度の銀メダルを獲得しているディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に敗れた」などと、その衝撃を振り返っている。 そして最後に「パリで最も歓声が大きかった試合の一つ」と注目されているのは、日本とフランスの混合団体決勝。なかでも話題となったのは、代表戦の階級を決める「デジタルルーレット」だ。“90キロ超級”でピタリと止まり、斉藤立vsリネールの再戦が決まった瞬間について同局は、「言葉では言い表せないほどのどよめき」と振り返っていた。 なおこの代表戦は、斉藤が一本負け。3勝1敗から逆転負けを喫し、2大会連続となる銀メダルに終わった日本だが、はたして次のロス五輪ではどんな戦いが見られるか。4年後のリベンジに期待したい。 構成●THE DIGEST編集部
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