注目集める「護摩行」企業研修 ── 人間力を高める・大阪箕面で
護摩行を通して、自身に戻ることを学ぶ
一時期は不動産業なども経験したが、30歳を越えて、一本の道を行く決意をする。やがて一定期間、山にこもる修業をやり、そして出家した。下山した後、部屋を清め、さらに「百日行」を済ませ、六畳二間のアパートで、お大師様を前に毎日、6、7時間、祈りを続けたという。やがてさらに口コミで噂が広がり、いろんな人が訪ねてくるようになった。 「それから座像のお不動様、両童子様をお迎えし、ご支援を頂いている方や信者様、お弟子さんの協力のもと、大阪の箕面市に2000坪の山を授かったんです。そして6年前から護摩行をやっています」 有名なアスリートなども訪れているが、珍しいのはここの窓口となっている「参弘舎」(大阪市淀川区東三国)が、日本で初めて「護摩行」を取り入れた企業研修を行っているということだ。 「護摩行を通して、自身に戻ることを学びます。本来の自分を見詰め直し、そこから経営理念を通して自社のあり方、方向性などを見ていきます。人間力をブラッシュアップし、企業としては組織力の向上、自己管理の強化、目標達成の進め方などが明確になります」(参弘舎代表の梅木哲人さん) 「人間は何のために生きるのか」。それを追求していろんなところを巡り、今に至ったという植田住職。護摩堂で行われる護摩行は90分~100分。終わった後には住職の講話もある。いま世の中が不安定とも言えるだけに、人間力を高める機会にもなるのではないか。詳しくは「命教寺」「参弘舎」公式サイトで。 (文責/フリーライター・北代靖典)