【ステイヤーズS/トレセン情報】長距離で才能開花のシュヴァリエローズ マラソンレース参戦に陣営のホンネは?
[GⅡステイヤーズステークス=2024年11月30日(土曜)3歳上、中山競馬場・芝内3600メートル] 前走のGⅡ京都大賞典で重賞初制覇を果たしたシュヴァリエローズ(牡6・清水久)が、JRA最長距離の重賞・ステイヤーズSに参戦する。27日の最終追い切りでは、栗東坂路4ハロン53・7―12・8秒(馬なり)をマーク。重賞連勝へ向けて抜かりはない。 担当の久保助手が「前走後はノーザンファームしがらきさんに放牧して、こちらに帰ったのが2週間前。そこからは坂路と(ウッド)コースで追い切りを消化して、問題なく順調にこられています」と中間の様子を丁寧に説明する。以前は1600~2000メートルを主戦場としていたが、近3走は2400~2500メートルで好走。メトロポリタンS3着→目黒記念2着→京都大賞典1着と立て続けに結果を出している。 同助手は近走の充実ぶりを振り返り「もともと距離が長いほうが良いんじゃないかなと思っていたので。ハマってきているんじゃないかなと思います」と長距離適性に胸を張る。一方、清水久調教師は、距離延長の経緯について「ちょっと歯がゆい結果が続いていたから、キッカケをつかめたらなと、そんな程度だった」と謙遜するが、結果的には功を奏し、重賞初Vを射止めた。 今回は未知の3600メートルへチャレンジ。「やってみないと分からないけど、もし仮にダメだったら戻せばいいだけで、こなしてくれたら相当、選択肢が広がりますから。2400から3400メートルまで、いろんなところに挑戦できる。楽しみが増えますね」と指揮官は期待に胸を躍らせる。別定戦だけに今回は58キロを背負うが「体がある馬じゃないけど、今まで斤量を苦にした記憶がないので、大丈夫でしょう」と意に介していない。6歳にして才能を開花させたシュヴァリエローズが、新天地で輝きを放つ。
佐藤 美生