サナイラ・ワクァ　(C)スエイシナオヨシ

オールブラックスまでいよいよ1週間強、FWとBKに分けて合宿を敢行していたラグビー日本代表が合流。10月17日より全体練習をスタートさせた。10月18日にはLOサナイラ・ワクァとCTBニコラス・マクカランがメディア対応を実施。ワクァは合宿初日の印象、マクラカンは『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024』の課題を語った。 【PHOTO】ニコラス・マクカラン ワクァ「長いブレイクが明けて、昨日が最初のチームトレーニングだったが、約束事や戦術をたくさんの落とし込みをした。昨日のチームトレーニングではどうしてもミスが多かくなったが、『ミスを恐れるな』と言われ、ポジティブにとらえている」 マクカラン「一番の課題はハンドリングエラー。ノックオンだけではなく、ノックバックでもリズムを崩しているので、自分たちのラグビーができれば、相手をドミネートできると思う」 10月18日にはスター・大物がズラリと揃うオールブラックスが来日。ふたりはニュージーランド代表戦への思いを口にした。 ワクァ「個人的に初めてオールブラックスと試合をする。アタックでもディフェンスでもフィジカルが強いチーム。ジャパンとしては長い間ボールをキープし、アタックでディフェンスでもフィジカルで上回ることが大事になる。 NZは大きいFWパックなのはわかっているので、スクラムを低くする。ジャパンには世界一の低さがある。ラインアウトではさらにテンポを上げることを意識したい。テンボを上げて質の高いボールを80分間供給することを目指したい」 マクカラン「本当に自分にとって特別な試合、ぜひメンバーに選ばれて試合をしたい。ニュージーランドのこどもたちにとってオールブラックスでプレーすることは夢。僕が幼少期に夢見たチームと試合をすることには特別な思いがある」 『アサヒスーパードライPNC』で初キャップを獲得したマクラカンはフィジカルの強化が代表キャップにつながったと明かした。 「(昨年は)トレーニングでベストのパフォーマンスができなかったことと、試合のチャンスがなかなかこなかった。でもチャンスは必ず来ると信じて、フィジカルを上げる準備をしてきたので、そこの改善が代表につながったのかなと思う。(具体的には)体重を増やした。コリジョンに打ち勝つことにフォーカスした。ボールを持っていてもいなくても、コリジョンで打ち勝てるようにフィジカリティを鍛えた」 エディー・ジョーンズHCからLOでありながら、WTBのようなゲインを求められるワクァは、指揮官の期待に応えるつもりだ。 「自分はどんなポジションではチームのためにベストを尽くしたい。フォーカスポイントはハードなボールキャリー。チームが前進するために貢献したい。オールブラックス戦に向けて、チームの連係に自信を持っている。エディーさんのラグビーは興味深い。超速を実践するのはハードなトレーニングが必要で大変だが、とても楽しんでいる。小さい頃、フィジーにいたことから速いラグビー、ラックの数を少なくするラグビーには慣れている」 10月17日に発表されたオールブラックス来日メンバー35名は次の通り。 【FW】アサフォ・アウムア（ハリケーンズ）15 コーディー・テイラー（クルセイダーズ）93 ジョージ・ベル（クルセイダーズ）1 イーサン・デグルート（ハイランダーズ）28 タイレル・ロマックス（ハリケーンズ）40 フレッチャー・ニューウェル（クルセイダーズ）20 パシリオ・トシ（ハリケーンズ）3 オファ・トゥウンガファシ（ブルーズ）63 タマイティ・ウィリアムズ（クルセイダーズ）14 スコット・バレット（クルセイダーズ）76 トゥポウ・ヴァアイ（チーフス）34 パトリック・トゥイプロトゥ（ブルーズ）46 サム・ダリー（ブルーズ）5 サム・ケイン（東京サントリーサンゴリアス）100 サミペニ・フィナウ（チーフ）4 アーディー・サベア（モアナ・パシフィカ）90 ウォレス・シティティ（チーフス）5 ピーター・ラカイ（ハリケーンズ）0 ジョシュ・ロード（チーフス）6 【BK】キャム・ロイガード（ハリケーンズ）5 TJ・ペレナラ（リコーブラックラムズ東京）87 コルテス・ラティマ（チーフス）8 ボーデン・バレット（ブルーズ）131 ダミアン・マッケンジー（チーフス）56 ジョーディー・バレット（ハリケーンズ）65 デービッド・ハヴィリ（クルセイダーズ）28 リーコ・イオアネ（ブルーズ）77 アントン・レイナートブラウン（チーフス）79 ビリー・プロクター（ハリケーンズ）1 ケイレブ・クラーク（ブルーズ）25 ウィル・ジョーダン（クルセイダーズ）37 ルーベン・ラヴ（ハリケーンズ）0 スティーヴン・ペロフェタ（ブルーズ）5 セヴ・リース（クルセイダーズ）30 マーク・テレア（ブルーズ）15 ※所属クラブの後の数字はキャップ数。 トレーニングメンバーとして以下のオールブラックスXVのメンバー7名も来日。 【FW】ブラッドリー・スレーター（チーフス） ジョージ・バウアー（クルセイダーズ） ファビアン・ホランド（ハイランダーズ） クリスチャン・リオウィリー（クルセイダーズ） オリバー・ヘイグ（ハイランダーズ） 【BK】ハリー・プラマー（ブルーズ） AJ・ラム（ブルーズ） 果たして、日本代表はスター選手がズラリと並ぶオールブラックスにどこまで迫るのか。『リポビタンDチャレンジカップ2024』日本代表×オールブラックスは10月26日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。大会当日、試合前の東ゲート広場では「ラグビーワールドカップ2015日本代表レジェンドトークスクラム」と「ドラマ『ノーサイド・ゲーム』スペシャルトークライブ」を行う。大野均、伊藤鐘史、廣瀬俊朗、真壁伸弥、田中史朗、山田章仁、五郎丸歩、藤田慶和がオールブラックスに挑む日本代表にエールを送り、廣瀬、林家たま平、松尾諭、田沼広之、斉藤祐也、しんやがラグビーへの熱い思いを語り合う。また隣接する新横浜公園中央広場では「リーグワンヴィレッジin 横浜」を実施。全13チームがPRブースを展開する。チケット発売中。試合の模様は日本テレビ系にて全国生中継。