渋谷凪咲も「ホンマに怖い!」と驚愕 『映画「あのコはだぁれ?」没入体験タクシー』に乗ってきた
近年、タクシーに乗ると必ず見かける座席に搭載されたサイネージ。そんなサイネージを使って非日常的な恐怖体験を味わうことのできる『映画「あのコはだぁれ?」没入体験タクシー』を、実際に体験してきた。 【写真】タクシーで恐怖体験を味わうことのできる“没入体験タクシー”に渋谷凪咲が乗ってみた 『映画「あのコはだぁれ?」没入体験タクシー』は、タクシーサイネージメディア「THE TOKYO TAXI VISION GROWTH」(以下、「GROWTH」)を運営する株式会社ニューステクノロジーと7月19日より全国公開となる映画『あのコはだぁれ?』がコラボした施策。株式会社松竹映像センターが独自開発した、「マルチチャンネル収録×バイノーラル収録×音声解析」を活用した音声空間キャプチャーシステム『Audio3(オーディオキューブ)』をタクシーに採用し、音声×映像の相乗効果でリアルで没入感のあるホラー体験を提供するという。 また、映画『あのコはだぁれ?』は大ヒット『呪怨』シリーズを手掛け、ハリウッドリメイク版として世界中で公開された『THE JUON/呪怨』が日本人監督として初めて全米興行収入1位を獲得するなど、J ホラーを牽引し続けてきた清水崇監督による最新作。今回は筆者が先んじて同タクシーに乗ったうえで、同作で主演を務める渋谷凪咲にも体験してもらい、その様子を取材した。 まずはこのタクシーの仕組みについて説明していこう。タクシーの後部座席に乗ると、そこには2台のヘッドホンが。こちらを装着し、タクシーが動き始めると、サイネージには映画の予告編が流れ始める。これだけでも十分不穏なのだが、予告編が終わるとヘッドホンから人の声やタクシーのドアやトランクを開けるリアルな物音が聴こえてきて、思わず後ろを振り向いてしまう。他にも人の話し声などが聴こえてくるのだが、『Audio3』の立体音響技術により、まるで耳元で話しかけられているような近さを感じる瞬間もあれば、移動しながら話している人の声や足音がぐるりと自分の周囲を回り込みながら聴こえるなど、臨場感たっぷり。そのうえ、開放型ヘッドホンの特性も相まって、外の景色や道路の音と混ざり合って聴こえるため、現実の空間で起こっている出来事なのか、フィクションなのかが一瞬わからない状態になるのも面白い。 これは株式会社松竹映像センターの石原空氏に聞いたものだが、「少し前にTikTokでの宣伝施策のためのコンテンツを作ったところ、これをタクシーでやってみたらどう?というアイデアが出たので、そこからタクシー内で実施することを前提にコンテンツを作っていった」のだという。音が斜めや後ろから聴こえてくるのも意図的で、「横だと立体的に感じづらいので、音の配置はかなり工夫しています」と語ってくれた。 一方でリアルすぎないように配慮もしているらしく「聴こえてくる人の声は多少ノイズを混ぜてフィクション感を出しています。あまりリアルすぎても何があるかわからないので」とコメントした。 体験の最後にはスマートフォンのNFCを利用した、さらなる恐怖体験を味わうことができる仕掛けもあるのだが……これは乗った人だけのお楽しみとしておこう。 さて、そんな 『映画「あのコはだぁれ?」没入体験タクシー』に、今度は渋谷が搭乗。体験を終えて出てくるや否や「なにこれ、めっちゃコワい!」とハイテンション。「昔、お化け屋敷でヘッドホンをつけて体験したことがあったんですけど、それよりも日常に寄せたリアルな怖さを感じました」と感想を話した。 音の体験について話が及ぶと、渋谷は「ほんまにタクシーに乗ってるときに窓をコンコンってノックされる音が聴こえてきて、すぐに横を振り向いちゃいました。後ろのトランクが開く音も聴こえるんですが、キャリーケースを入れている人やったら心配で後ろが気になるでしょうね(笑)」とコメント。「これは一生の思い出になる!」と太鼓判を押した。 また、映画『あのコはだぁれ?』のラッピングタクシーが走ることについては「まさか自分の姿が街中を走るなんて思ってなかったので、夢のようです」と喜びをあらわにした。 タクシーに関する質問として、「これまでタクシーに乗っていて変わった出来事はあったか」と聞かれた渋谷は「大阪でタクシーに乗るとアメちゃんをくれたりするんですけど、普通は1個とかじゃないですか。でも、この間1本丸ごともらえたのは嬉しかったですね。あと、たまに家族の写真をスライドショーみたいにしている方もいて、そういう時は安心して運んでくれそうな気分になります」とエピソードを語った渋谷。続けて今回のタクシーが夜の新宿を走ることもあると知ると「夜の新宿が一番怖いですって。色んな怖さがある街ですけど、その中にホラー的な怖さも混じったらすごそう。キャッチの人に迫られるのも怖いけど、そっちのほうがマシに思えるくらい(笑)」と独特の表現で『映画「あのコはだぁれ?」没入体験タクシー』の怖さを説明してくれた。 最後に「自分の周りでこのタクシーに乗って欲しいという方はいるか?」と聞かれた渋谷は「います。かまいたちの山内さんですね」と返答。その理由について「私からも映画会社からも全く何もお願いしていないのに、ご自身でポスターを取り寄せて、YouTubeでこの映画を勝手に宣伝してくださっているんです。なので、山内さんと二人でタクシーデートみたいなことができるといいですね」と語り、取材は終了した。 筆者は日中に乗ったため、そこまで怖さはなかったが、夜の新宿は確かに怖そうだ。タクシー×恐怖体験という異色の組み合わせを味わいたい方は、ぜひ『映画「あのコはだぁれ?」没入体験タクシー』に乗ってみてほしい。
中村拓海