「大学合格は芸能人のコネだろ」の指摘に鈴木福(20)「気持ちはわからなくないけど」誰にも言わなかった心境語る
── そういった心ない声にイヤな気持ちになったりしませんでしたか? 鈴木さん:知らない人がそう言っていることは、残念だなぁとは思います。でも、気持ちはわからなくもないな、というか。本当に一生懸命勉強した人たちに、僕が勝てると思わないし。 でも、僕は僕なりの道で頑張っていたわけで。面と向かってそう言われたら「ごめんなさい」ってなるけど、僕の周りで一緒に授業を受けている子たちでそういうことを言ってくる人はいないから。周りの子たちは、「福を見てると、頑張らなきゃって思う」と言ってくれてるし、僕はメンタルが強いほうなので(笑)。周りがわかってくれていることに感謝ですね。
■大学での学びを生かし、俳優「鈴木福」をつくり上げたい ── 今は大学でどういうことを学んでいますか? 鈴木さん:いろいろ学んでいる最中で、「これをやってます」と言えるようになるのはまだ先なんですけど。ただ「俳優をやりながら大学生をやる」程度なら簡単なこと。ただただ卒業のために、誰にでも書けるような論文を書くのではなく、何か自分にしかできないことをしたいです。そう思いながら、日々勉強しているところです。
── 俳優という仕事に、いま学んでいることをどう生かしていきたいですか。 鈴木さん:大学生としての学問や研究をしたうえでの「鈴木福」をつくり上げられたらな、というのはすごく思います。世の中には、まだ自分の知らない世界があふれています。大学には「この人、何者なんだ!?」っていう人がいっぱいいて、とても刺激になっています。学問の分野からお芝居につなげられることも意外にあったりして。 ── 今は『ZIP!』のコメンテーターなどもなさっていて、仕事の幅もさらに広げていらっしゃいますよね。
鈴木さん:僕じゃなくて専門的な人がしゃべったほうがいいんだろうな、と思うこともあります。でも、現場で「ありがとう」と言われることが、仕事を頑張る力になる。だから僕もそれに応えるように、いろいろと吸収していきたいです。そのために日々の勉強やリサーチは、欠かさないようにしています。 ── これからどんなふうに活躍していきたいですか? 鈴木さん:最近では、SNS上にも動画があふれていて、作品を倍速で観る人も増えていると聞きます。だからこそ僕は、倍速ではもったいないと思えるくらいの作品を増やしたいです。つい映画館に足を運びたくなるような、そんな作品に携わっていけたらと思います。