モニター契約によるマウスピース矯正の「実質無料」を謳っていた

　（株）THE　GRANSHIELD（東京都中央区）は12月18日、東京地裁より破産開始決定を受けた。 　破産管財人には山崎良太弁護士（森・濱田松本法律事務所、千代田区丸の内2－6－1）が選任された。 　負債総額は債権者358名に対して10億2034万円だが、今後膨らむ可能性がある。 　医療コンサルティングなどを目的に設立し、マウスピースを使った歯科矯正モニターの勧誘などを展開していた。また、債務保証事業等を手掛けていたトラステール（株）（千代田区）とともに、社債の勧誘や自社での社債発行なども行っていた。 　当社が行っていた歯科矯正モニターの勧誘では、マウスピース矯正のモニターになれば実質無料で歯科矯正施術を受けられることを謳い、患者と当社の間でモニター契約の締結を積極的に進めていた。 　しかし2022年3月以降、歯科矯正モニターに対する報酬支払いが停止するなどしたことで集団訴訟に発展。一連のトラブルがマスコミなどで報じられ動向が注目されるなか9月1日、債権者から破産を申し立てられ、今回の措置となった。 　なお、破産管財人ホームページが開設されている。https://granshield-kanzai.jp/ ※（株）THE　GRANSHIELD（TSR企業コード:017491819、法人番号:9010601049336、中央区銀座8－10－4、設立2016（平成28）年3月、資本金1000万円） ※トラステール（株）（TSR企業コード:012942588、法人番号:7010001163879、千代田区、2023年10月破産）