「独仏の権威ある賞を相次いで受賞」木村拓哉出演の海外ドラマ 絶賛されてもコメントを出さない理由
俳優の木村拓哉(50)が出演し、日本では動画配信サービス・Huluで視聴可能な海外ドラマ『THE SWARM/ザ・スウォーム』が、ドイツやフランスの権威ある賞を相次いで受賞したことが、各メディアで報じられた。 【キムタクと出会う前に】すごい…!YOSHIKIと熱愛中、圧倒的美しさの23歳・工藤静香…! 同作は日本でも大ヒットした米のドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のプロデューサー、フランク・ドルジャー氏が手掛ける。ドイツ、フランス、イタリア、スイスなど欧州各国の主要放送局とHuluがタッグを組んだビッグプロジェクトだ。原作は同名の世界的ベストセラー小説で、深海に潜む知的生物と人類の戦いを描くSFサスペンス。セリフは全編英語で、海外制作ドラマへの参加は初めてとなる木村は、人類の危機に立ち向かうために科学者グループを率いるミフネ財団の創始者アイト・ミフネ役を演じている。 報道によると、ドイツ版エミー賞にあたるドイツ国内のテレビ界における最高峰のアワード『German Television Awards』では「Best Miniseries」を受賞。さらに、フランスの世界最大級の国際映像コンテンツ見本市『MIPCOM CANNES 2023』とタイアップしての授賞式となった国際テレビ業界誌『Television Business International』主催の『Content Innovation Awards』では、「Best New Scripted Series」を受賞したという。同賞はグローバルなテレビ番組をたたえる権威ある賞だ。 だが、これだけ国際的な評価をされたというのに、木村は受賞についてのコメントを発表していない。それどころか、同作についてメディアで積極的にアピールすることもなかったが、作品を見ればそれも納得なのだという。 「木村さんの役どころとしてはキーパーソン的な立ち位置です。ドラマは全8話ですが、木村さんの登場は第3話からで、出演は約1分半ほどでした。第4話のセリフは日本語1言のみで、第5話は出演なし。第6話、第7話は英語のセリフがありましたが、出演したのはやはり短時間。最終話は複数回の出演シーンがあってセリフもありましたが、それでも物語全体では部下役の平岳大さんの方が出演時間が長く、セリフも多かったのです。大きな賞の受賞に”貢献”したとはちょっと言い難かった」(ドラマを視聴した映画ライター) 出演作品の話題性に比べて木村の出番はかなり少ない印象なのだが、その構図はまるでいつかどこかで見たような”デジャブ”だという声があがっている。 「木村さんの海外デビュー作は’04年公開の香港映画『2046』で、メガホンを取ったのはアジアの巨匠、ウォン・カーウァイ監督。劇中の現実世界の主人公をトニー・レオン(61)、劇中劇の主人公を木村さんが演じ、フェイ・ウォン(54)、チャン・ツィイー(44)らアジアのスターたちが脇を固めました。 作品は同年の『第57回カンヌ国際映画祭』のコンペティション部門にも出品されました。日本からも大挙して報道陣が現地に駆けつけ、当時はSMAPのメンバーで国民的スターだった木村さんが堂々とレッドカーペットを闊歩する”世界デビュー”を報じたのです。 ところが、フタを開けてみれば本編129分のうち木村さんの出演時間はわずか7分ほどしかなく、報道陣はガッカリ。おまけに、是枝裕和監督の映画『誰も知らない』で主演した当時14歳の無名の子役・柳楽優弥(33)が、コンペ部門にて史上最年少かつ日本人で初めての男優賞を受賞。話題をそちらにすっかり持って行かれてしまったのです」(ベテラン映画担当記者) おそらく、カンヌでの出来事は木村にとっての”黒歴史”として刻まれているだろう。そんな過去の苦い思いもあって、今回はとくにコメントを出すこともなかったのかも知れない。
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