高校で演劇を学ぶ意義とは 平田オリザさん、八戸東高生にワークショップ
青森県立八戸東高(矢部広明校長)表現科は10、11日、劇作家・演出家の平田オリザさんを招いた1年生対象のワークショップを開いた。生徒はコミュニケーションを深めるゲームや平田さんの話を通じ、高校で演劇を学ぶ意義などを学んだ。 ワークショップは講師を招いて毎年実施。17、18日は劇団「柿喰う客」の所属俳優が講師となり、1、2年生が身体表現を学ぶ。 10日のワークショップには1年生24人が参加し、平田さんが出すお題に生徒が答え、同じ答えのグループを作るゲームなどに取り組んだ。「八戸といえば」「日本といえば」などのお題で違った答えのグループができ、平田さんは「人によって、そして国によってもイメージが違う」と同じものでも違った見方があることを説明した。 また、演劇について「日本では心と体と言葉のつながりを教えることが少ない。演劇はその三つをいっぺんに学べる」と教育に取り入れる意義を語った。 約2時間のワークショップを終え、工藤朱莉さん(15)は「ものの見方やアートの力について知ることができた」と満足げだった。
デーリー東北新聞社