「記憶、飛ぶくらいに刺した」記者に語った心境 “博多ストーカー殺人”元交際相手の男の裁判員裁判 待ち伏せ否認【前編】
寺内被告へ接見 当時の状況語る
事件の翌月の2023年2月、取材班は寺内被告と福岡市内の拘置所で接見。当時の状況が被告の口から語られた。 ■福岡拘置所での接見(2023年2月) 記者「事件前も川野さんに好意を寄せていた?」 寺内被告「嫌いとイラつきと怒りと、全てが混じっていた」 記者「なぜ事件現場に行ったのか?」 寺内被告「偶然です。その日は携帯の代金を支払うために博多駅に行った。店のミーティングがあったので歩いていると、川野さんと偶然出会った。自分は川野さんを傘で軽く小突いて『お前なんじゃコラ!おちょくっとるんか!』と言った。川野さんは『何が?』と言い返した」 記者「なぜ殺害した?」 寺内被告「『警察、警察』言いやがって、こっちがどんだけ辛い思いして…、周りからも『ストーカー、ストーカー』言われて。俺に謝罪もない。川野さんの態度も、ほんまにイラついてきた。それで言い合いになって。いままでのことが走馬灯のようになって、記憶、飛ぶくらいに刺した」 事件から1年5カ月。寺内被告は殺害を認めつつ、ストーカー行為は否定。裁判の大きな争点は、事件当時、寺内被告が川野さんの職場近くの路上に立ち止まり、川野さんを見つけてついて行ったことが「ストーカー行為」にあたるかどうかだ。
テレビ西日本
【関連記事】
- 「刺したが待ち伏せはない」“博多ストーカー殺人”元交際相手の男の裁判員裁判 裁判で語る被告の複雑な心境【後編】
- 「クズの一人お前は」“逃げ出す意欲も失う”DVの実態…被害者が“全て捨てる”対策に専門家が異議【福岡発】
- 【独自証言】“専業主夫”になった元夫に「家でもできる仕事をしたら」 事件3日前には離婚…知人語る“夫婦間の変化” 品川区戸越一家4人死亡
- 【独自】「人のこと言われても知らないな」利根川河川敷の“ナスカの地上絵”無許可オフロードコースに迷惑バイク ドライバーに直撃も言い訳
- 中学教師が「セックス」指導 “コンドームの付け方実践”や“出産シーン鑑賞”に挑戦 「先生セックス何回したことある?」なんて質問も