“虐待禁止条例”に反対「あら探しで除名」 自民埼玉県議団から処分受けた諸井県議が会見 団の現状「腐敗」
埼玉県議会自民党県議団(田村琢実団長)から政務活動費に係る誓約に対する違反があったとして、15日付で除名処分を受けた諸井真英氏が21日、さいたま市内で会見し、「今回の本質は、昨年10月に全国を騒がせた虐待禁止条例改正案に団内で唯一反対を表明した私に対し、あら探しをして除名に持っていったというのが真実」と話した。 【初報はこちら】政活費の誓約に違反…自民埼玉県議団、諸井氏を除名処分 56人中48人が賛同
団の現状を「昭和感が漂う腐敗した利権集団。幹部の意向にほかの議員が黙って従う、異論を許さない空気感が支配している」と指摘し、外部では分かり得ない情報を団側が一部メディアにリークしたのではないかとの質問に対し、「書き方次第で県議会議員の首を飛ばすぐらいたやすい。メディアの皆さんも権力を持っている自覚を持っていただかないと、大きく方向性を間違えることが起きるのではないか」と述べた。 今後については「自民党をやめるつもりはない。他県では自民の中で会派が複数あることも視野に入れていく」と話した。
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