【山口県】女子ボートレーサー、周南市から2人目 原村さん、下関でデビュー戦
3月にボートレーサー養成所を修了し、26日に下関ボートレース場でデビュー戦を飾る山口支部所属の原村百那選手(22)が8日、山口県周南市の周南市役所で藤井律子市長を表敬訪問した。原村選手は同市和田出身で、地元からの女子レーサーは2人目。期待がかかる。 原村選手は和田小、和田中で男子と一緒に軟式野球をプレー。女子硬式野球部がある北九州市の折尾愛真高に進み、寮生活を送りながら野球に打ち込んだ。3年生の時に同校は全国大会でベスト8入りを果たした。 高校卒業後は地元のメーカーに就職した。機械設備のメンテナンスに従事していたが、小学生の時に父と訪れたボートレース徳山でのボートレースの迫力が忘れられず、レーサーへの道を選択。3年間の会社員生活に別れを告げ、2023年4月に福岡県柳川市の養成所に134期生として入所した。受験者1,335人、合格者52人だった。 ボートレースは「水上の格闘技」と呼ばれ、選手の養成所は厳しい指導で知られる。同期で無事修了したのは25人で、この1年間を耐えたのは大きな自信になったという。 身長は153センチで体重は46キロ。小中での野球選手時代は男子との体格差を感じることがあったが、ボートレースは男女が平等に、同じ土俵で競い合える。周南市の女子選手誕生は2020年デビューの福山恵里奈選手以来で、「目標は県出身の選手全員」と話す。 持ち味は旋回中の隙をぬう冷静なターン。「女子とは思えないぐらいの迫力のあるレースをして、見ている皆さんに元気を与えられるようなターンをしたい」と闘志を見せる。初戦の下関は夜間レースで「事故なく4日間を終えたい」と話した。