ミャンマー北部の重要容疑者、白所成ら10人を中国へ送還
【CNS】ミャンマー警察は1月30日、白所成(Bai Suocheng)などミャンマー北部を拠点に活動していた10名の電信詐欺(電話やインスタントメッセンジャーアプリなどを利用した詐欺)の重要容疑者を中国公安機関に引き渡した。これは、中国とミャンマーが国際警察の法執行協力を展開し、さらに象徴的な重大な成果を達成したものだ。両国が共同で国際的な電信詐欺犯罪に打撃を与え、共に秩序の安全・安定を維持するという強固な決意と強い意志をしっかりと示したものだ。 ミャンマー北部のコーカン自治区では、長きに渡り白容疑者などを首謀者とする多くの犯罪グループが詐欺拠点を大々的に組織し、中国の市民を対象に電信詐欺犯罪を狂ったように行ってきた。その詐欺の件数や金額は膨大で、同時に故意の殺人・傷害、違法な拘束などの多くの重大な暴力犯罪が疑われている。犯罪の状況は非常に悪質で、社会的な危害も非常に深刻だ。 中国の公安機関は2023年12月10日、白容疑者など10名の重要な首謀者に対して公開賞金を掛け、指名手配した。中国外交部と在ミャンマー大使館の強力な支援の下、公安部は作業グループを派遣してミャンマーで国際警察の法執行協力を展開した。その後、ミャンマーの警察は次々と中国の公安機関が指名手配していた白所成、白応蒼(Bai Yingcang)、魏懐仁(Wei Huairen)、劉正祥(Liu Zhengxiang)、劉正茂(Liu Zhengmao)、徐老髪(Xu Laofa)の6名の犯罪容疑者を逮捕したが、白応蘭(Bai Yinglan)、魏榕(Wei Rong)、魏青松(Wei Qingsong)、劉積光(Liu Jiguang)の4名の犯罪容疑者はいまだ逃亡中だ。 ミャンマーの警察は1月30日、これまでに逮捕した上記6名の犯罪容疑者と、中国の公安機関が以前に通報した他の4名の重大犯罪な容疑者の中国への引き渡しを決定した。その日、公安部は雲南公安機関の警察官を派遣してミャンマーに飛び、チャーター機での送還任務を実行し、関連する犯罪容疑者の中国送還に成功した。 これまでに、ミャンマー北部の中国に関連する電信詐欺犯罪の容疑者4万4000名が中国に引き渡された。その中には幕後の「金主」、組織の首謀者、幹部171名、逃亡犯2908名が含まれており、海外の詐欺グループの傲慢な気概に力強い打撃を与えた。こうした打撃業務は歴史的に重大な成果を達成したのだ。公安機関は、この種の犯罪に対する厳しい打撃によるプレッシャーをかけ続け、国際法執行協力の深化を継続し、電信詐欺犯罪グループの首謀者を継続的に追跡し、専門的な打撃活動を深化し続け、人民の生命と財産の安全を堅固に守り、国境の安全と安定の維持を確かなものにする。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。