イスラエル首相、「自衛に必要なことは何でもする」 対イランで 各国は自制求める
週末にイランのミサイルと無人機による攻撃を受けたイスラエルの対応が焦点となる中、ドイツと英国は外相をイスラエルに派遣して自制を求めた。これに対しイスラエルのネタニヤフ首相は17日、「イスラエルは自衛に必要なことは何でもする」と述べた。 ベアボック独外相は、ドイツはイスラエルに対して全面的な連帯を示しているものの、この地域が「一歩ずつ、まったく予測不可能な結果をもたらす事態に陥ってはならない」と警告した。 キャメロン英外相は、イスラエルがイランに何らかの対応を取ることを予想するものの、限定的なものを望むと述べた。「イスラエルが行動を起こす決断をしているのは明らかだ。できるだけエスカレートさせないような方法で、そして昨日申し上げたように、厳しくも賢明な方法で、そうすることを望んでいる」 13日に起きたイランの攻撃では、巡航ミサイルや弾道ミサイルのほか、自爆型の無人機が使用された。だがそれらはほとんどがイスラエルとその同盟国によって撃墜され、犠牲者は出なかった。 イランは、今年4月にシリアにある大使館がイスラエルによるものとみられる攻撃を受けたことへの報復として、今回の攻撃を行ったと主張。攻撃後、イランのアブドラヒアン外相は、イスラエルが報復すれば「間違いなく決定的で厳しい対応に直面するだろう」とけん制した。 米政府は、イランのミサイルおよび無人機開発に対する新たな制裁を近日中に科す方針を明らかにした。欧州連合(EU)は17日の首脳会議でイランへ追加制裁を科す方針を決めたほか、イタリアで開催されるG7(主要7カ国)外相会合でも制裁について議論される。