全日空商事が新ブランド「ANA FINDS」で取り扱う食品（同社提供）

　ANAホールディングス（9202）傘下の全日空商事は2月20日、食品からバッグ・雑貨までを取り扱う新商品ブランド「ANA FINDS」を立ち上げ、販売を開始した。「ほしい、が見つかる。」をコンセプトとし、全日空商事グループのバイヤーが選んだ商品のほか、オリジナル商品も取り扱う。新型コロナ以降変化したニーズに対応し、自身や家族向けの商品を中心に販売する。 【写真】新ブランド「ANA FINDS」で取り扱うANA限定柄のビールグラス 　新ブランドは「グルメ」と「バッグ＆トラベル」、雑貨を扱う「ライフスタイル」の3つで構成。取り扱う食品や雑貨を通じ、土地や作り手に興味を持ってもらえるように仕掛け、現地へ訪れるきっかけにつなげたい考え。完成した商品に加え、機能や素材、食材、製法のほか、携わる職人や料理人も発掘し、地域活性化やオリジナル商品の開発につなげていく。 　当初は3カテゴリーで合計67品を取り扱う。グルメは沖縄野菜から作ったピクルスや、有明海産ノリの佃煮など40商品、バッグ＆トラベルはリュック型ソフトキャリーやPCケースなど13商品、雑貨はANA限定柄のビールグラスやネクタイとポケットチーフのセットなど14商品を販売。取り扱い商品は順次拡大していく。 　販売チャネルは、全日本空輸（ANA/NH）グループのオリジナル商品を扱うECサイト「ANAショッピング A-style」などに加え、ANAが就航する国内24空港にある実店舗「ANA FESTA」でも取り扱う。ECサイトではグルメ40商品のうちギフトセット16商品を取り扱い、バッグ＆トラベルは全13商品、雑貨は全14商品を販売する。ANA FESTAはグルメを中心に取り扱い、羽田空港の店舗ではバッグ＆トラベルと一部雑貨も販売する。 　全日空商事は新ブランド立ち上げについて、顧客のニーズが新型コロナ前の土産ものから、コロナ以降は自身や家族用として購入する農畜水産品のごはんのお供や酒のつまみに変化しているとした上で、「今まで以上に地域性・独自性のある商品が求められている。農畜水産品は土産菓子よりも商品の発掘が困難」と説明。ANAグループの強みであるネットワークを活用し、商品の充実を図りたいとした。 　今後はバッグや雑貨、食品などのオリジナル商品の開発を強化。ANA FESTAの全24空港の店舗に、「ANA FINDS」食品コーナーを2024年度中をめどに設置する見通し。