ソフトバンクの快進撃支える「△」印 連投なしでも休養日「今しかできないことを」、チーム防御率は再び〝神の領域〟1点台に
◆日本生命セ・パ交流戦 中日1―5ソフトバンク(5日、バンテリンドーム) ソフトバンクが今季4度目の5連勝を飾り、貯金を最多の20とした。3回までの5得点を先発大関友久から5投手のリレーで守り切った。 ■中日移籍のあの人が古巣ナインと再会【写真】 大関は5回4安打無失点で無傷の3勝目を挙げた。73球と球数的に余裕はあったが、首脳陣は6回から継投策を選択。倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーターは「あそこまでよくやってくれた。球を見て、(交代の)判断をしました」と説明した。 首脳陣にとって、試合中の継投は大きな決断だが、試合前にも重要な〝仕事〟がある。ベンチ入りメンバーの選定だ。1軍登録は最大31人、その中でベンチには入れるのは最大26人。登板日ではない先発投手のほか、野手やリリーフ陣が外れることもある。 試合前にはスタメン表とともにメンバー表も張り出される。「○」はベンチ入りで「△」はベンチ外の意味。この試合の「△」は東浜巨、有原航平、和田毅、モイネロに加え、松本裕樹にもついていた。 松本裕は4日の同カードで登板し、プロ初セーブを挙げた。とはいえ、連投中ではなかったが、この試合ではベンチ外を意味する上がり。倉野コーチは「計画的な上がりです」と話した。 リーグトップ14セーブの守護神オスナも2日が上がり、3日は移動日、4日も上がりと異例の〝3連休〟となっていた。全ては1年間を見据えて運用。倉野コーチは「今しかできないことをやらないといけない。状態をきちんと確認しながらやっています。(登板数などで)頭ごなしというか、決めつけでは判断していない」と強調した。 一方で登板間隔が空きすぎる場合も出てくる。中継ぎ待機している石川柊太は先発した5月15日の楽天戦(楽天モバイル)以来、登板がない。倉野コーチは「石川がすごく空いているので、何とかと思っているんですけどね」と悩ましい表情を浮かべた。 きめ細やかな運用で開幕から投手陣に大きな離脱者はない。チーム防御率は1.98と再び1点台に突入した。 (小畑大悟)
西日本新聞社