弟子屈「旅先納税」を導入 釧根初、電子商品券返礼品に
北海道弟子屈町の摩周湖観光協会(渡辺隆幸会長)は23日、旅行先の自治体へのふるさと納税で市町村内の店舗などでの飲食や宿泊、体験の支払いで使える電子商品券を返礼品として受け取れる「旅先納税」を釧路、根室管内で初めて導入し、「弟子屈eたびクーポン」として運用を始めた。旅行中にスマートフォンで簡単に利用でき、弟子屈への愛着の醸成や返礼額のサービス・観光業への還流などが期待される。 「旅先納税」は、オンラインギフトサービスなどを提供する「ギフティ」(東京都、太田睦・鈴木達哉代表取締役)のシステムで、3月25日現在、全国65自治体で採用している。道内では、札幌市や小樽市、岩見沢市などでつくる「さっぽろ連携中枢都市圏11市町村」共通の「さっぽろ圏e旅ギフト」や北見市の「きたみe街ギフトKITANO」などがあり、弟子屈は15件目。 弟子屈eたびクーポンは、町内の飲食店8店、宿泊施設7軒、牧場やカヌーなどの体験施設4件の計20カ所で使用できる。会員登録して専用サイトにログインし、寄付して返礼品を受け取る。利用先で画面を提示すると、従業員が電子スタンプを押して決済する。 徳永哲雄町長は「旅先で地元の食材を食べて納税できるのは素晴らしいこと。成果が上がれば、観光事業への支援につながる」と期待を寄せる。渡辺会長は「協会員を中心に町内の業者を活性化し、町が元気になるきっかけになれば。多くの方に利用してほしい」と話している。 専用サイトはスマートフォンのみ利用可能。詳細は、摩周湖観光協会公式サイト「弟子屈なび」へ。
釧路新聞