フジテレビに協力求める 日本シリーズの取材証没収に言及―プロ野球機構
プロ野球の理事会と実行委員会が11日、東京都内で開かれ、日本野球機構(NPB)は日本シリーズの価値を高めるためフジテレビに協力を求めていく方針を決めた。 同局は、3日まで行われた同シリーズの試合と同じ時間帯に、大谷翔平(ドジャース)らが出場する米大リーグのワールドシリーズを録画放送したことが原因で、NPBに日本シリーズ取材証を没収されていた。 NPBの井原敦事務局長は「日本シリーズはプロ野球にとって最大の価値。中継はテレビ局、スポンサー、12球団、全ての関係者の協力で成り立っている」と強調し、没収した理由について「信頼関係が著しく毀損(きそん)された」と説明。9、10日に開催された日本代表「侍ジャパン」の強化試合でも、フジテレビには取材証を発行しなかった。 今後は同局に対する取材制限を設けない。井原事務局長は「価値観の認識を共有して協力体制をつくっていく。(新しい)ルールをつくるものでもなく、話し合いをする」と述べた。