【RIZIN】禊マッチのベイノア、前に出て戦いケースから勝利をもぎ取る
RIZIN.47 2024年6月9日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館 ▼第3試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R ×ジョニー・ケース(米国)=72.0kg※体重超過で50%減点 [判定0-3] 〇“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)=70.95kg 【写真】左フックを叩き込むベイノア ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。 2021年6月のRIZINではMMAに初挑戦、弥益ドミネーター聡志に敗れたが、11月のロクク・ダリ戦ではKO勝ちで初勝利をあげた。大晦日には武田光司に腕十字で敗れ、2022年大晦日に宇佐美正パトリックにも敗れると、米国サンノゼの名門ジム・アメリカンキックボクシングアカデミー(AKA)で約1年のMMA修行を積んで来た。 しかし、2024年4月『RIZIN.46』での井上雄策との再起戦は、1Rから両者距離が遠く、2Rには両者消極的で注意を受け、3Rには試合中にブーイングも。榊原CEOは試合後総括でと酷評していた。 ケースはレスリングとボクシングのバックボーンを持ち、18歳でMMAプロデビュー。2014年9月よりUFCに参戦し、徳留一樹、フランシスコ・トレヴィーノ、ブランドン・ロンガーノらに勝利し、4勝2敗の戦績を残す。RIZINには2018年大晦日から参戦し、2022年4月にはホベルト・サトシ・ソウザのRIZINライト級王座に挑戦するも敗れた。2023年4月にアリ・アブドゥルカリコフとの対戦が決まっていたが、練習中に右膝の半月板損傷、前十字靭帯断裂など複数の怪我を負って欠場。今回はそれ以来の復帰戦となる。また、プロボクシングでも4勝全KOのレコードを持つ。 前日計量では、第3試合のライト級(71.0kg)5分3Rで“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)と対戦するジョニー・ケース(米国)が体重超過。ケースはレッドカード(50%減)からの試合開始、ベイノアが勝った場合のみ公式記録となり、ケースが勝った場合はノーコンテストとなる条件で実施される。 1R、ともにオーソドックス構え。ケースは左ジャブから。右ストレート、パンチのモーションからダブルレッグテイクダウン。コーナー際で下になるベイノアは足を効かせると、右のパウンドのダブルのベイノア。そのスペースで立ち上がる。 スタンド。圧力かけるのはケース。右フックから右のフェイントから左フックを当ててベイノアの腰を落とさせるとダブルレッグテイクダウン。マウントを奪い、パンド! 背中を見せてケースを背負いながら亀から立ち上がるベイノア。 スタンド。ケースの大きな左フックをかわすベイノア。右ストレートも左右の回転はケース。右ァツパー、右ローのケース。ベイノアも右の蹴りを返すと、ケースはロープに詰めて右アッパー。 回るベイノアは左ミドル。ケースの左フックをかわすと、互いに左は空振り。しかしケースは左を振って組んでゴング。 2R、中央を取るのはケース。左ローのベイノアは左ハイもブロックするケース。詰めるケースに右にサークリングするベイノアは左インローを当てる。右ローを返すケース。ベイノアは右の後ろ蹴り。ケースはガード低く詰めて右を狙う。 ベイノアの前手の左フックをかわすケース。詰めて左ジャブ、右ローを当てる。ベイノアもオーソから左ミッドルハイ。しかしケースはボディストレートで腹を突く。右カーフをダブルで当てるベイノア! さらにもう1発は外受けするケース。 圧力をかけて組みに。ヒザを突いて右で小手巻くベイノア。ケースはコーナーに押し込み、ボディロックテイクダウン! しかしベイノアも足を効かせて跳ね上げ、ケースは立ったまま下のベイノアの足に蹴りを入れてゴング。 3R、先に中央に進み、左の蹴りからワンツーのベイノアが前に。しかしコーナーに詰めるベイノアはダブルレッグテイクダウン。ロープ間から落ちるベイノアだが、インターバルで再開。 先に右ローを打つベイノアは左ミドルも。左フックのダブル! 組んでくるケースのシングルレッグを切って前に。声を挙げながら右ミドルを打つベイノア。ケースの組みを切って左ハイは空振り。右フックで前に。 減量失敗で疲弊しているケースを回らせるベイノア。ケースも左フックを返すが単発。ジャブを突くベイノア。ケースの組みを再び切って前に。跳びヒザから右で詰めるが、そこにダブルレッグテイクダウンはケース。しかしバックから落として立つベイノア。 なおもダブルレッグテイクダウンのケースに背中に回らせずにスタンドに戻すベイノアが前に。コーナーに詰めると、ここで組みに。押し込んでダーティボクシングのベイノア。声を挙げながら左右。ケースは組んで対角のコーナーまでドライブしてベイノアも倒されずにゴング。 判定は、1Rにベイノアの腰を落とさせるも体重超過の50%減点があるケースに、ベイノアは最後までスタミナを切らさず前に出て、勝利を掴んだ。
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