京都鉄道博物館 初日入場者は1万4300人 展示車両搬入時を映像で振り返る
初日の入場者数は約1万4300人
京都鉄道博物館 展示車両搬入を振り返る THEPAGE大阪
JR西日本は29日、同日開業した京都鉄道博物館(京都市下京区観喜寺町)の入場者数が約1万4300人だったと発表した。開館前に並んでいた人数は約2000人で、30日も開館前に行列ができているほど大盛況だ。蒸気機関車から新幹線まで53両もの車両を収蔵され、様々な資料も展示されるなど魅力の多い同博物館だが、その展示車両搬入時は、車両を陸送するなど大掛かりな作業だった。過去の資料映像からその様子を振り返る。 現在の様子はコチラ <街ぶら>京都鉄道博物館へ潜入 見る・さわる・体験するを満喫
道路を走る団子鼻の姿に感動してた人たち
同社によると、京都鉄道博物館は2014年4月に惜しまれつつ閉館した大阪市港区にあった交通科学博物館、2015年に閉館した梅小路蒸気機関車館の展示車両や収蔵物が一体となって展示される新たな施設。そのため、交通科学博物館から0系新幹線をはじめ、多くの車両を運んだ。 THE PAGE大阪の過去の資料を見ると、2014年11月7日に交通科学博物館から搬出される0系新幹線の様子を映した映像があった。交通科学博物館前の道路をUターンする光景などは、なかなか見られないもの。さらに長年展示されていた車両が、線路ではないが外を走るという光景をひと目見ようと、周囲には夜中にもかかわらず多くの見物人であふれかえった。当時、見物人に話を聞いた時は「団子鼻が走ってるのはうれしい」といった声を耳にした回数が多かった。 その0系新幹線は後にきれいに整備され、昨年7月1日には京都鉄道博物館に搬入された。博物館前の高架下をゆっくりゆっくりと慎重にバックで搬入する光景は、見ている報道陣もハラハラするほどギリギリの作業で、時間をかけ無事に完了した。
ターンテーブルのトワイライトエクスプレス
昨年4月16日には、トワイライトエクスプレスの車両搬入の様子が公開され、当時の梅小路蒸気機関車館から京都鉄道博物館敷地内に無事に搬入された。転車台(ターンテーブル)を使って車両を搬入していたが、トワイライトエクスプレス車両が回る様子を目の当たりにするのも珍しいものだった。 こうした作業を何度も繰りかえしながら、京都鉄道博物館には多くの車両が収蔵された。実際営業している線路との引込線があるため、現役で運行している車両を見られる時もある。これだけの魅力がそろった日本最大級の鉄道博物館は、今後も全国各地から駆けつけた鉄道ファンで多くのにぎわいをみせそうだ。