〈マンガ〉「ええっ、1日で藤井・羽生戦連勝!?」観る将騒然…伊藤匠叡王が藤井聡太七冠から奪取とともに注目「振り飛車の新精鋭」とは
それぞれが語った「藤井さん、伊藤さん」の強さ
その対局は一進一退の攻防の末、1分将棋で伊藤七段がチャンスをものにして抜け出し、熱戦を制しました。翌日に順位戦A級初戦を控える中村太地八段も〈激戦…内容、舞台、派手な手、対局者。全てが揃った名局! 〉と「X」に投稿するほどでしたから、将棋界が本当に注目していたのだなと。 伊藤新叡王は対局翌日の会見で藤井七冠について問われると「まだまだ自分のほうが実力が不足しているかなと感じているので、今後も藤井さんとタイトル戦で戦えるように頑張りたいと思っています」と話したそうです。 その一方で藤井七冠は、どのような言葉を残したか。 「同時に伊藤さんの強さを感じるところも本当に多くあったので、それを糧にしてまた頑張っていきたいと思います」とのこと。ストーリー性を持つ2人が、今後どのような名勝負を見せてくれるのか――。
2)藤井名人に挑むのは誰? 順位戦開幕&西山女流三冠が!
初失冠となったとはいえ、奪取・防衛を含めてタイトル戦22連覇という藤井七冠の記録は燦然と輝くものです。未だ将棋界の絶対王者と評しても過言ではないだろう藤井七冠に対して挑戦権を得ようとトップ棋士たちが鎬を削る構図は、激しさを増しています。 特に6月に開幕した順位戦、A組です。 <第83期順位戦A級、1回戦の結果> 6月14日:○佐藤天彦九段-永瀬拓矢九段● 6月18日:○増田康宏八段-菅井竜也八段● 6月19日:○佐々木勇気八段-豊島将之九段●、○千田翔太八段-稲葉陽八段● 6月21日:○中村太地八段-渡辺明九段● 順位で見ると、1~5位の棋士相手に6~10位の棋士が勝利するという……本当に実力が紙一重なのだなと実感する結果となりました。例年、名人挑戦と残留争いの動向が年明け以降の終盤戦にもつれる中で、藤井名人への挑戦権を手に入れるのは誰か、すべてが見逃せない……ので、YouTubeの「囲碁将棋TV」から目が離せなくって仕方ありません(笑)。 藤井七冠に挑戦――という観点では、西山朋佳女流三冠もNHK杯の舞台で挑むことが決まりました。23日に放映された1回戦第12局で木村一基九段に153手で勝利。「千駄ヶ谷の受け師」とも呼ばれる名手に勝つとは……西山女流三冠はプロ編入試験資格獲得まであと1勝ともしており、その資格を懸けた阿部光瑠七段戦を含めて要注目となります。
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